未亡人との歪な関係@-4
少しだけ冴子の親指に力が入り、佳織の下唇がめくれて、歯に親指が当たる。
もう、ダメだった。
冴子の指に自ら舌先を出して、触れる。
そしてその指を甘噛みして、冴子の手を取り、指を口腔内に引き込んだ。
「佳織さん?」
さすがに戸惑う冴子に対して佳織はさらに、冴子の体を引き寄せる。
そして、冴子の唇に自らの唇を押し当てる。
男性のそれとは違う、柔らかい感触。
電流が走ったような快感が背筋を襲う。
ああ、男性はこうやって女性の唇を奪うのか、と佳織は思った。
そして、思ったよりも滑らかな冴子の肌。
引き寄せて自分の体に当たる、柔らかな胸。
時間にして数秒のことだが、ずくずくと、いやらしい欲求が湧き上がる。
唇が離れると、まず、うっすらと目を開けた冴子の顔が目に入る。
「あたしの唇触って、エッチな気分になっちゃったの?」
佳織の行為を咎めるでもなく、穏やかに微笑んで冴子は尋ねる。
だが、佳織は何も答えることができなかった。
「女性にそう思われるなんて光栄だな」
冴子はそう言うと、佳織の唇にちゅっとついばむようにキスをする。
「あたし、スイッチ入っちゃいましたからね。佳織さんのエッチ」
「え、あ……」
再び唇が押し当てられ、甘い舌で優しく口腔内を犯される。
腰にびりびりと甘い電流が走る。
唇が密着する音が響いて、とてもいやらしい。
圧倒的に、男性のそれとは違った。
甘く、柔らかい舌は、的確に佳織の気持ちいいところを突いてくる。
冴子は佳織の腰に手を添えて、さらに体を近づける。
「んん、んッ…」
佳織の唇の隙間から、吐息が漏れた。
唇が離れると、佳織は肩で息をしながら、まだ冴子の唇を欲していた。
「エッチな顔。佳織さん、かぁいい」
「ぅ、んっ……」
冴子の唇が右耳に触れる。
そして、耳たぶが食まれ、優しくしゃぶられていく。
「はっ…、あ、恥ずかし…い…」
「だーかーらー、誘ったの佳織さんだよ?」
冴子の声が耳の中に染み込んでいく。その声さえ、佳織の体を震わせる材料となっていく。
「あぁ、ん、冴子さ…ん」
唇が首筋に押し当てられ、舌先で舐め上げられる。
湯で濡れた体はいとも簡単に舌が滑り、さらに快感度を高めていく。
「やらしい声……ふふ、門井くんから寝とってるなんて、すごく興奮する」
冴子は左手で腰を抱きとめ、首筋を舐め上げながら、佳織の左胸に右手を這わせる。
「おっぱい柔らかい……」
「ひゃ、ぁうっ」
指先で乳頭を弾かれ、体をびくびくと震わせてしまう。
「もっと声聞きたい、もう、嫌って言ってもやめないですよ?」
「あぁ、んんっ、んっ」
冴子は舌を佳織を乳房に這わせて、その黒ずんだ部分をもゆっくりとしゃぶる。
「門井くんが好きになるわけだ、友達のお母さんがこんな可愛い声出すなんて」
「んん、冴子さ…ん、そんなこと……んんっ」
佳織は口を手で押さえ、快感に耐えながら体を震わせている。