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俺のM女調教日記
【SM 官能小説】

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俺のM女調教日記(33)-2

「あの……真梨子さんはご存知かしら、新郎の方?」
「はい、何かしら?」

真梨子は、初めて知り合っただけなのに、何故かこの人が気になっていた。
人とは同じ匂いのする人間を嗅ぎ分ける能力があるらしい。

「実は、新郎の凛太郎さんのことですが……」
慶子に話しかけられた真梨子も、男好きのするような女だった。
「えっ? それ聞きたいです!」
「では、絶対に内緒にしておいてね」

慶子は、その話をしようと周りを見渡していたが目は潤み、興奮している。
まるで、自分のことのように。

「実は、凛太郎さんとあたしは少し関係を持っていたことがあるの」
「か、関係をですか?」
「はい」

慶子の顔は勝ち誇ったように輝いていた。
普通、その男と関係を持てば、それは思い出として胸にしまっておくものだろう。
その相手の結婚の披露宴に呼ばれるなど、本当にあるのだろうか。
しかし、そう言う話が大好きな真梨子がその話を見逃すわけにはいかない。
慶子は、真梨子がそういう女だと確信したので話しかけたようだ。

「それは、男女の関係を言うのかしら?」
「そうですよ」と慶子は頷いた。

「とういうことは、セックスのことですよね」
「はい、もうはっきり言っちゃいますね、私は彼の愛奴だったの」
「ええ、と言うことは調教をされていたのですね」
真梨子も興奮している。

「調教という言葉を知っているのですね、驚いたわ」
「はい、実は私もある男性に調教されたことがあるの」
真梨子が言ったその男性とは俺のことだった。

「それは驚きました! 私は凛太郎さんに調教されていましたから……」
「やっぱり、私の目に狂いはないわ、私たちは同じ穴のムジナということね」
「そのようね、あの花嫁さんは初夜に縛られるのかしら」
「たぶん、そうよね」

二人は顔を見合わせて笑いながら、頷いていた。
ここで、初めて二人はお互いの手を握り合った。
それから、二人は付き合いだし関係を深めていった。

真梨子もこの慶子という女に披露宴の時から、そんな匂いを感じていた。
その二人は俺が出した招待状を持って館に向かっている。
実は真梨子と言う女は、俺が前に調教した女だった。

「ねえ、この招待状に書いてあるところはもう少しかしら」
「そうね、そこはたしか『乱舞』と書いてあったわよね」
「でも、その名前、少しエロチィックじゃない?」
「ええ、慶子さんもそう思うのね、なんか楽しみです、M女としては」
「うふふ、あら、どうやらあそこみたい」
「なんかドキドキしてきました」

俺は、その二人にも招待状を出していた。
二人は胸を躍らせて俺が運営する館へ足を進めていた。
その他にも、美しく着飾った女達は車で乗り付けているようだ。

M女としての女達と共に、相方であるS男達も館の門を潜っていた。
さらにカップルの男女達も次々と車で乗り付けてきている。

俺が彼等を招待した館は少し寂れた郊外にあり一階建ての建物で、
その会場となる場所は広い地下になっていた。
ここは以前には落ち着いた洒落たレストランであり、
隠れた穴場として当時は人気があったらしい。
今は葉も色褪せて茶褐色となり、道並みに重なっている。

しかし、経営で行き詰まって閉鎖してしまい、
売り出していたのを俺がみつけて購入し、改装をした建物だった。



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