HeartFull・Love~4th・Chapter~-1
ども。暁です。
え〜、今回は夏の定番、肝試しでございマス。これがまた大変(?)なことになったり…ならなかったり…ま、ご覧あれ。
『先生が悪いんだー!!』
『明美ちゃん待って!ちゃんと話そう…?』
『先生…。』
今日は夏真っ盛りの火曜日。部活は休みだ。暇を持て余してた俺は、よくある学園青春ラブラブアツアツドラマを見ていた。
「ふはー、つまんねーなぁ〜。」
ため息を吐きながら窓のカーテンを一気に空ける。光を遮るものを無くした部屋は、太陽の光で明るくなる。
「いやー、今日もいい天気ですなー。もう少し雲があったほうが良かったかな。」
俺一人の部屋で呟く。
「しかし!!暇だ!誰か誘うか…。」
と言い、携帯に手を延ばす。
その瞬間に、携帯が勢いよく鳴る。
「ほわっち!?」
驚き跳びはねる俺。
ディスプレイに目をやると、『綾瀬里紗』と映し出されていた。
「なんだ里紗か…。」
電話を手にとり耳に当てる。
「お?もしもしー?」
「よぉ里紗〜。」
「今日ちょっと遊ばない?」
「ん。良いよー。で、どこで?」
「ふっふっふ。墓地で!!」
「何故に!?」
「肝試しだよ♪じゃあ男二人連れて来てね!じゃあ夜9時に学校集合〜。じゃねー。」
「あッ、ちょっ、切りやがった…。」
途方に暮れる俺。いきなり肝試しって言われても困りますよ。ま、とりあえず楽しそうだし男二人誘うかー。
携帯を再び手に取る俺。まずは…鳴夜かな。
「なんだバカ。」
「バカ言うな!!」
「用件はなんだ?」
「うッ…、あー、肝試し行かない?」
「あんなに非科学的な心霊現象に俺が楽しむとでも?」
あ、忘れてた。鳴夜は超常識人間だった…。でもまぁ誘わないと…。作者もこれ以上男性キャラ要らないって言ってるし…。
「そこをなんとか!!お願いします!!」
「まぁ暁の頼みだし、しょうがない。どうせシュウも誘うだろ。俺が誘っといてやる。」
「うぉ!!分かってるじゃないか!」
「任せな。じゃあな。」
「あ、学校に9時だからな」
「おう。」
「さて、準備完了!!あとは夜を待つだけだ!!」
一人しかいない部屋でガッツポーズ。
「……やることなくなった…。」
こうして暁のヒマな時間は続くのであった。