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母体の神秘
【熟女/人妻 官能小説】

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母体の神秘6-5

性教育の動画はそこで終わり

俺は、俺以上に放心状態になっていた松夫を揺さぶって正気に戻し

家へと帰らせた。

その日の深夜、部屋のベッドで一人

仰向けに寝っ転がっていた俺は

さっきの映像で観た光景が、どうしても頭から離れず

自分のスマホを意味なく弄り続けていた。

ママの卵子と竹太郎さんの精子はちゃんと受精できた。

そして途中まで受精卵として成長もした。

あれがママの胎内で行なわれていたら

もしかしたら今ごろ着床して

竹太郎さんの赤ちゃんが、ママのお腹に宿ったかも知れない。

二人の遺伝情報を半分ずつ共有してデキた赤ちゃん・・

「なんだよ、なんだよ、なんだよ・・!」

生理で排出された卵子は大抵は壊れて消えてたり、吸収されたりするらしいのに

なんで綺麗な状態で体外に排泄されて、よりによって竹太郎さんに見つかったんだろう。

それに、うちのパパがいるのに・・、竹太郎さんはなんで自分の精子を使ったんだろう。

まるで俺のパパが競争に負けて、ママを盗られたみたいな気分になり

また、他所の男の精子とアッサリ受精してしまった

ママの卵子に裏切られたような気分にもなった。

悔しさを噛み締めながら俺がダウンロードしたのは

生まれてくる子供の顔を予想するアプリだ。

赤ちゃんの父親と母親の顔写真をAIが絶妙に合成して

生まれた赤ちゃんの顔写真を作成してくれるアプリだが・・・

(竹太郎さんが父親で・・俺のママ智美が母親・・・)

本来許されない組み合わせなのだけど

実際に、この二人が受精卵をこの世に誕生させたのは事実だ・・

アプリの指示通りに、俺のスマホに保存されていたママの写真を何枚か選択し

保存した性教育動画の中で竹太郎さんが正面を向いた場面の、

なるべく普通に見える表情の画像を何枚もキャプチャーしてアプリに送信した。

しばらくアプリのローディング画面が続き、サークル状のゲージが少しずつ貯まっていく。

やがて作成終了の表示が出てきて

俺のママと、そして竹太郎さんが二人で作った受精卵の、生まれてくるべき姿が表れた

「これって・・・」

所詮は余興のアプリで、単純に合成したコラージュ写真だろうと思っていた俺の予測は裏切られ

提示された写真には竹太郎さんとママの、二人の特徴をよく抽出して

絶妙に組み合わせた、男の子と女の子の姿が写っていた。

一応、両方の性別バージョンがあるという細かいこだわり以上に感嘆したのは

男の子は竹太郎さんに似て男らしく、精悍な顔立ちであるものの

ちゃんとママの雰囲気も入っていて、どこか丸みがあってマイルドな雰囲気の子だった。

そして女の子はママにそっくりで、とてもキュートな顔つきなのだが

目元と鼻筋は竹太郎さんのパーツがしっかり反映されていて

眉間や口元は心なしか俺に似ている気がした。

「な、なんだよ・・無駄にこんなリアルなアプリなんか作りやがって!」

否定しようのない遺伝子の再構築をAIにされて、

世が世なら生まれていたかも知れない、俺の弟と妹が妙に現実味を帯びて思い浮かび

ついついスマホを投げ出して

また不貞腐れた気持ちで目を閉じると、精神的な疲労からか深い眠りに落ちた。

夢の中でさっきのアプリで見た弟と妹が俺の方へ走ってくるのが見えた。

無邪気に駆け寄る妹は、どことなくママ寄りな見た目で安心したが

弟の方は竹太郎さんにそっくりな男らしい顔で、どことなく松夫の雰囲気も漂っていた。

何よりも衝撃的だったのは

夢とはいえ、裸で現れた弟の下半身にぶら下がっていたモノは

その父親にそっくりで長くて太く、遺伝の恐ろしさを物語るとても立派な代物だった。



次の日、ママが言うには

俺は酷くうなされていたらしい。

それはそうだよな・・・・




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