操り人形-20
彩花には〝自信〟がなかった。
この狂ったケダモノに対しての心底が、素直に表情に表れているかという自信が……。
『こんなに腹筋に力なんか入れちゃってえ……オマンコがおチンチンを貪ってるんだあ。「もっと欲しいの。もっと気持ち良くして！」って、彩花ちゃんの本音がオマンコから伝わって……』
「いぃッ…い"ッ…イ"ヤ"〜〜〜〜ッ!!!もうヤダあッ！ヤダヤダあぁッ!!!」
こんなにも気色悪い変質者と、自分の股座は繋がっている……。
強姦ならば当たり前の行為を気味悪い台詞によって直視させられた彩花は、ついに心が砕けて半狂乱に陥ってしまっていた。
『そんなに力むとオマンコが締まっちゃう……ああッ……彩花ちゃんのオマンコ温かくて柔らかくて気持ち良い…ッ』
「は、離れてお願いぃッ!!おッお願いッ……んぎッ!?ぎッ！ひッ!?あッ！あはあッッッ!!」
激しく腰を打ちつけると、彩花は髪を振り乱して叫び、ヌルヌルな結合部からは熱々の蜜が飛び散った。
肌と肌が衝突するパンパンという音と、濃厚な糖蜜を力任せに捏ねたようなグチュグチュという汚い音が鳴り響く。
彩花は鍛え上げた筋力を駆使して男根を圧壊せんと締め上げ、その凄まじい抱擁は絶頂へのカウントダウンを飛躍的に速めた……。
『い、イッちゃうよ彩花ちゃん！あ…あッ!?ボクもうイッちゃうぅ！』
「ぎゃあ"あ"あ"ぁ"あ"ぁ"あ"ッッッ!!!」
体内に感じる戦慄の感覚……。
火傷を負うかと錯覚するほどに熱い亀頭がグリュッと股座の最奥に押しつけられたと感じた直後、それはブルブルと痙攣を起こしながらビュルビュルと煮えたぎる汚液を下腹部の中心部に注入してきた。
しっかりと伝わってくる楕円形の熱は、この変態オヤジの精液が子宮に注がれたが故。
自分では取り除く事は出来ない《汚染物質》が放つ絶望に、彩花は平衡感覚すら失ってしまっていた……。
『ヒヒヒッ！次は早漏のボクが姦っちゃいま〜す』
自虐ネタを披露しながら、佐々木が彩花を姦し始めた。
放心状態だった彩花は再びの挿入に顔を顰め、そして輪姦の始まりに悲鳴をあげた。
「イ"ヤ"あ"〜〜〜ッ!!んぎッ!?や…あ"あ"あ"ッ!!」
夏美では簡単に果てたこの男は、実に激しく腰を振って子宮を突き上げてきた。
どうしても絡みついてしまう蜜壺の肉襞のせいで、この男根の硬さや形が脳天まで鮮明に伝わってしまう。
『け、結構〝凄い〟でしょ？だってなっちゃんのオマンコで鍛えたんだから。朝から晩まで姦りまくって、早漏を治したんだよお？』
佐々木が夏美を姦したのは数回程度。
田名部麻友の情報を入手した男共は、夏美を直ぐに売り払っていた。
だが、そんな事実はどうでもいい。
夏美は性欲処理の玩具にされ、その身体を消耗させられたと彩花に思い込ませればいいのだ。
「ん"あ"ッ！な、なっちゃんんッ!!い…イヤッ…!!な…はぐぅ"ッッッ!?」
『なっちゃんに鍛えられた逞しいおチンチンでイッちゃえ！ほらほらイッちゃえよお！』
彩花の記憶が逆転していく。
『犯罪者が犯行現場に戻ってくる可能性を少しは考えなかったのか？』
……その通りだ。
夏美に導かれるように、彩花はあの犯行現場に通い続けていた。
だから今、こんな目に遭わされているのだ。
（……ま、また…ッ…な…中に…ッ）
精液で一杯の子宮に、また新しい精液が注入された。
今度は今のより亀頭が膨れ上がっている男根が蜜壺を貫き、そのカリ首は肉襞をこれでもかと掻き毟る。
『イッヒッヒ！これはなっちゃんの処女膜をブチ破ったおチンチンだよ？なっちゃんとの思い出に浸りながら姦られてようねえ』
彩花はもう感情を表さなくなっていた。
怒りの炎に油を注がれ、それは燃え尽きるまで繰り返された。
お客様にとっての《強い女性》のシンボルである奥村かずさに勝手にイメージを重ねられた彩花は、高橋という〝しょうもない男〟に手玉にとられて全てを搾り出してしまっていた。
まさに悲劇の操り人形だ……。