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女子体育大学 年下の先輩
【SM 官能小説】

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防具を付けての初稽古-1

3年副主将 宮地 唯の『支度はじめ!』の号令で一同面を付け始めた。1年生達はまず垂れを付け始めたが、剣道初心者の優子、七海、清美は勝手がうまくいかない。亜子、恵、友里が3人の防具付けを手伝ってくれた。胴を付け、汗止めの日本手ぬぐいを頭に巻いて、面をきつく取り付けるのを手伝ってくれた。
優子、七海、清美は真新しい布の匂いがする面の中で、うまく首を振ることもできず、目のゴミを払いたいと思っても指も届かない。優子はおもわず『剣道ってこんなに大変なんだ』と呟いた。今まではブルマにタンクトップ、時には全裸で失神するほどしごかれ、竹刀で打たれてきた。防具をつければ、叩かれても痛くないと思ったがそれは大きな誤りだと気づく事となる。
副主将 宮地 唯が『1軍選抜メンバーと1軍叩かれ台の2年生は奥側へ、B選抜メンバーと叩かれ台の2年生は手前の道場にて、かかり稽古を始めます。
明日は合宿棟への引っ越しがありますから短時間集中で3時半には稽古を終了します。気合を入れてください』
1軍のメンバは精鋭ぞろいで個人戦でも大学選抜でベスト10に入るメンバーばかりである。
あらためてメンバー紹介すると、先鋒:4年 中野美穂、次鋒:2年生 広瀬美緒、中堅:3年副主将 宮地 唯、副将:4年生 加藤洋子、大将 4年主将 津田 睦である。叩かれ台の2年生も次期1軍を目指す精鋭が集められている。主将の津田睦が夏の大会に向けて稽古中は鬼の形相となり、『2年生!遠慮しなくてもいいからね!おもいきり来なさい。防具の無いところを狙ってもいいわよ』と気合をいれた。これは、私も手加減しないからね、覚悟しなさいとの思いが込められている。事実、叩かれ台の2年生は全身傷だらけで毎日、瀕死の状態で稽古している。
副主将 宮地 唯は4年生ながらお荷物の松浦美恵、深井京子、中村 華に『今日は1年生は初防具ですから、先輩方からご指導をお願いします。1年生、3人についていきなさい』
優子、清美、七海はなれない防具姿で、他の1年生は久々の防具で、トントンと跳ねながら感覚を確かめている。
松浦美穂、通称豆タンクが丸い顔に赤ふちの眼鏡をかけて、細い糸のような目で『1年生こっちに来なさい』と道場の入り口あたりで呼んでいる。
タンクは『まず、防具を身体に馴染まさなきゃね』『城まわり3周、20分以内で走りなさい。』城まわりとは道場、更衣室、洗濯室を垣根で囲った1週約1Kmの周回コースである。
垣根と壁が城のように見えることから城周りと名付けられている。
3か月間、鍛え上げられた1年達全員、1週を5分以内に走る実力は付いている。3周で15分も可能だ。しかし、今までは、全裸かブルマにタンクトップであったが今日は、道着に袴、面を含む防具を身に付けている。20分以内はめぐみや亜子、茉莉でも困難な数字だ。タンクが目を細めて『はやく靴を履きなさい。ぐずぐずしないの』通称いのししの深井京子が猪のような歯を見せて『裸足で走りなさい』と言った。今まで、何回か裸足で走らされたことはあるが、砂道で小石も多く、相当辛い思いをした覚えがある。通称ババの中村華は下品で不潔感はあるが男のような性格で『おいおい、そりゃあ無茶苦茶やな。頑張りや』と気合を入れてくれた。一斉にスタートした1年生達は遠藤めぐみを先頭に1週目を戻ってきたが8分を超えていた。井上清美、相沢優子はふらふらになりながら、12分以上かかって2週目に向かった。炎天下の元、防具をつけてのランニング、日本手ぬぐいは汗でずぶぬれで、8人の顔も汗でびしょびしょになっている。30分近くにめぐみ、亜子、茉莉、少し遅れて友里と恵がゴールした。45分が過ぎようとした時、優子、七海、清美がふらふらになりながら、胴を右手で押さえゴールした。3人の顔は面越しに汗なのか涙なのか判らない状態で水をかぶったような状態である。いのししが『道場の中をみなさい。2年生達が必死で頑張っているでしょ。あんた達も合宿ではあれ以上に叩かれ台になるんだからね。これくらいで音を上げないで』と叫んでいるが、ババが『最初からエライしごかれたな、一回面を外していいからタオルを絞りなさい』とやさしくかばってくれた。
8人は庭先で投げるように面を外し、日本手ぬぐいもはずした。日本手ぬぐいは水に浸したようにずぶぬれで、その場で絞ると、大量の汗を吸っていた。優子達は日本手ぬぐいを水で洗いたかったがタンクが『いつまで防具を外しているの、早く付けなさい』と細い目で笑いながら嫌味っぽく指示した。8人はずぶ濡れの日本手ぬぐいを絞って、頭に巻き付け再び面を被った。いのししが『さあ、道場の隅っこで練習よ』『順番に踏み込み足の左足で踏み込んでここを10往復。かかれ』8人は一斉にスタートした。タンクといのししが後ろから裏腿を竹刀で叩き込んでくる。袴を履いている分多少緩和されるが相当痛い。
仕置き棒も6月になってからは一度も受けていないので竹刀で叩かれるだけでも相当痛く感じる。優子もふらふらで踏み込んでいるのか足を引きずっているのか判らない状態で動いている。タンクが『あんた達足腰弱いわね。そんなんじゃ強くなれんよ』と叫んでいる。めぐみや亜子は『自分だって2軍でしょ。剣道なら負けないのに』と心の中で叫んだ。いのししが『次は雑巾かけ10往復』8人は壁際に干してある雑巾を手に、脚を伸ばし、尻を突き上げた姿勢で雑巾がけを開始した。袴の裾を自分で踏んでしまい、何度も転びながら雑巾がけ競争を頑張っている。面の中の顔は洪水のようにびっしょりで、道着も水分を含み相当の重みとなっている。タンクといのししは面白がって8人に『もっとケツをあげろ、急げ』と叫びながら太鼓のように竹刀を振り下ろしてくる。集中的に叩かれた亜子がその場に倒れ込み『いい加減にしてよ!こんなの剣道じゃない。ただのいじめじゃない』と大声で叫んでしまった。稽古中全員が手を止め、睦が『今、叫んだ子は誰。舐めないでね』と言って1年生達の方に近づいて来た。


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