後悔、クリアー。-5
朝食を買い部屋に戻り食べた2人はソファに並んで座り色々話をしていた。肩を抱く修に体を寄せる沙織。幸せな時間だった。
「本当に出会いがないんですよー。それにいいなって思える人もいなくて…。」
「でもそんだけ可愛かったら向こうからいくらでも寄って来るんじゃないの?」
「来ないですよー。それに恥ずかしくて自分から男の人を避けて通ってたんです。男性に免疫ないから…」
「そっかー。でも合コンで俺に積極的に話しかけて来たじゃん♪」
「そ、それは…、見た瞬間、胸がドキドキして、ああ、きっと私、この人がタイプなんだなって思ったし、他の友達と話してるの見て、まごまごしてたら取れちゃうって思ったから…。せっかく胸がトキメク人が目の前にいるのに、指を咥えて見てるだけじゃ何も変わらないって思ったら、何を話していいか分からなかったけど、とにかく脇に行こうって思って。少しお酒が入ってたから思い切れたのかも知れませんね♪」
「そうだったんだー。」
「高梨さんは私をどう思ってましたか?」
「いや、際立って可愛い子がいるなーとは思ってたけど、始めさー、何かもう帰りたいみたいな様子に見えたから、別に男探してる訳じゃないのかなって思って、里美ちゃん狙おぅかと思ってたんだ!アハハ!」
「あ、やっぱり出ちゃってました?帰りたい感…。そうなんです、始めは帰りたかったんですよー。ダメですね、そんなオーラ出しちゃ…。でも里美狙ってたんですねー。でも分かります。あの子は一番ススんでるんで。付き合った男性も一番多くて可愛いですもんねー。エッチな話も楽しそうにするし、男の人からすれば惹かれちゃいますよね。」
「ハハハ、もし沙織ちゃんが帰ってたら今頃里美ちゃんを抱いてたかもね!危ない危ない!」
「へー、そんなに里美が気に入ってたんですか…」
嫉妬する姿が可愛い。
「でも後悔しなくて良かったよ。もし沙織ちゃんが帰ってたら、こんなに好きになれる子の肩を抱く事出来なかったんだもんねー♪」
「ンフッ、もう…♪」
沙織から修にキスをした。そのままソファに倒れ込み、チュッチュしながらイチャイチャする2人。それだけでも全然飽きずに幸せに感じた。
(まだアソコが痛いのに、またしたくなっちゃった…。早く痛みがなくならないかなー。いっぱい、いっぱい高梨さんに抱かれたい…)
大人への入り口に立った沙織は、早く一歩、二歩を踏み出したくて仕方がなかった。