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扉の先に。
【教師 官能小説】

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Lesson-1


「え…先生…なんで……」

 目の前の智樹君の表情は曇り、慌てふためいている。あれだけ間抜けだった顔は次第に顔面蒼白といった感じにどんどん暗くなっていく。

「ごめんね。今日は予定が変わって、少し早めに勉強の時間になったの」

 まだフィニッシュを迎えていないのに、お預けをくらった肉棒はビクビクと反り立ち、こちらに向いている。その肉棒の持ち主である当人は次第に状況が飲み込めてきたようで、慌てて脱ぎ散らかしていた服で股間を隠すようにしてその場で俯いてしまった。

「す、す、すみません!!!」

「あ、大丈夫だから……ごめんね、急に」

 できるだけ、冷静に。
 できるだけ、慎重に。
 できるだけ、落ち着いて彼と話す。

「意外だったな…智樹君も、そういう事、興味あるんだね」

「そ、それは…どうしても抑えられなくて…いつも…」

「…………いつも?」

 ふと、彼の言葉が気になる。
 そうだ、彼も中学2年生の健康男子、性的な事を考えて、その行き場のない欲を発散させるのは何も不思議な事じゃない。
 ただ、彼との授業で私がわかった気になっていただけだったんだ。先程までの彼は、私が知らないオスの顔。

「本当にすみません…!す、すぐ着替えます…」

 焦る智樹君の近くに寄って、何が何だかわからないという顔をしてる彼の頭をそっと撫でる。

「そのままで大丈夫」

 沈黙が続く。

 私が何を言ったのか理解できない智樹君は、呆然と私を見ていたが、その顔が次第に先程の間抜けな顔になってる事に私は気づいていた。

「今日は、そういうことの勉強、しようか」

 私が呟くと、智樹君は黙ったまま、ゆっくりと頷いた。その表情は何かを期待してるような、はたまな不安で少し怯えているような、どちらにしても、真面目な普段の彼の姿とはかけ離れた、男子の顔だった。


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