覚醒、欲しがる未亡人 本間佳織E-6
「うっ…ん、んっ…」
シーツを掴みながら、愛しい人に排泄器官を舐められているという恥辱と、それが快感に変わっていく感覚を覚えていく。
さらには、十分に男性を受け入れる体勢の整ったそこに、ぬるぬると指を抜き差しされ、陰核を捏ね上げられているのだ。
甘美でいやらしい吐息が収まることは無い。
「お尻の穴…綺麗だね」
「や、そんな……おばさんのそんなところ…綺麗なわけない、でしょ……んんぅ」
「クリ、パンパンだよ。武島さんにもイカされて、俺にもイカされてるのに」
その言葉に、きゅうっと悠斗の中指を締め付ける。
「あぁ、恥ずかし…い、そんなこと言わないで……気持ち、いいから仕方ないの……」
お腹の中がジンジンと痺れ、疼く。
隼人のそれだけでは足りない、と佳織に訴えかけている。
「くっ、……ぁ、あっ…もう…ダメ……」
捏ね上げられる度にパンパンに張り詰めた自身の陰核は破裂しそうなほどだった。
佳織は目を閉じて、絶頂に達するために自らの意識を集中させる。
「はぅ…ぁっ……あぁっ…!」
高く突き出された臀が、びくびくと大きく震える。
勢いのまま握りしめたシーツにはだらしなく垂らされた唾液のあとがついている。
意識が遠のきそうな快感の中でそれが佳織の目に入った。
「ーーーんんっ……ぁっ、あっ……」
快感に浸っている余裕はなく、高く突き出した臀から、腰骨へ衝撃が走る。
「うぅっ…あっ…あっ…」
悠斗がコンドームをつけたかどうかの確認をする余裕はなかった。
そんなことを口に出す前に、彼は腰を振りはじめている。
ばちん、ばちん、と肉と肉がぶつかり合う音が狭い部屋に響く。
押し寄せる快感の波の中、佳織はうっすらと、亡くなった夫との営みを思い出していた。
仲が良かった二人は、四十代となっても月に一度程度は営みを交わしていた。
今思えば、行為が岳にバレていたこともあったのかもしれない。
幸せな時間だった。
ーーま、まだ岳、寝たばかりだよ…?思春期の岳にバレたら困るでしょう…?
ーー何で?僕たちが好きあってたから岳ができたんじゃん。
優しい夫が意地悪になる瞬間だった。
意地悪、と言っても隼人や理央のそれとは異なる。
夫は、性的に幸せなことと、生とが結びつくのだと確かに教えてくれたのだ。
それを繰り返し幾度も夫が教えてくれたからこそ、愛しい人との行為は、はしたないことではないと、岳に見られてもかまわないと思えたのだった。
それを、佳織は思い出していた。
「悠斗くんっ……んん、悠斗、く…ん、好き…だよ…」
佳織は体内を突かれながら、振り向いて呟く。
「俺も…だよ…」
「ふふ………、隣に住ん…でて…すぐ、ヤらせて…くれる、おばさんだから……?」
「ーー何で、そんなこと言うの……」
悠斗は荒く息継ぎを繰り返しながら、腰を動きを止める。