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re SEXLIFE
【ハーレム 官能小説】

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両想い?-10

修の中で恭子の存在感がどんどん大きくなって行く。敗戦濃厚な試合展開の中でも最後まで諦めなかった恭子の姿が脳裏に焼き付いて離れない。
(昔今瀬に抱いた感情は本物だったんだな…)
2度目の人生でも恭子を好きな気持ちに変わりがない事に、やはり自分は恭子の事が相当好きなんだなと思った。
チームが応援席に挨拶に来た。みんなまだ泣き止んでいない。恭子もそうだ。修は手が痛くなるぐらいの大きな拍手を送る。そして気のせいかも知れないが、恭子が自分の方に向かい頭を下げたような気がした。

最後まで見届けると修は会場を後にする。
(今瀬の分まで頑張らないとな。)
恭子にパワーをもらったような気がした。バスケと野球、競技は違い、自分が頑張って勝ち抜いてもバスケで悔しい思いをした恭子の悔しさを晴らす事にはならないだろう。しかし恭子にもらったパワーがどれだけ大きかったかと言う事は証明出来る。今度こそ全国大会に…、修は強くそう思った。

翌日の朝、いつものように弥生と茜との通学途中、恭子が合流した。
「おはよー。」
「おはよー!」
茜と弥生にいつも通り挨拶した後、少しモジモジしながら修に話しかけた。
「おはよ、高梨くん…」
「あ、おはよ…」
昨日の事を口にしようと思ったがすんなり出なかった。恭子はすぐさま言葉を口にした。
「高梨くん、2人きりで話がしたいんだけど、いいかな…」
「え!?」
ドキッとする修よりも弥生と茜が先にニヤニヤしながら言った。
「どうぞどうぞ!ンフフ♪邪魔者は消えまーす。」
そう言って足速に前を歩いて行った。
「…」
緊張して言葉が出ない修。恭子の方から言葉を口にする。
「き、昨日は試合観に来てくれてありがと…」
「あ、ああ。へへへ」
照れて頭をかく。
「せっかく応援してくれたのに、負けちゃってゴメン。」
悲しそうな顔にキュンとする。
「謝る言葉ないじゃん!今瀬頑張ってたじゃん!最後まで諦めないでさ。」
「…でも正直3クォーターの途中で諦めたの。もうダメだって…」
「でも4クォーター、たくさん点決めたじゃん。最後まで諦めてなかったじゃん!」
コクッと頷く恭子。
「それは…3クォーターの途中で、高梨くんの声が聞こえたから頑張れたの。」
「えっ?聞こえたの?」
「うん。高梨くんが私を応援してくれてるって分かって、諦めかけてた気持ちが奮い立ったの。だから最後まで諦めずに頑張れたのは高梨くんのおかげ。そのお礼を言いたくて。」
照れた表情の上目使い…、修のハートはダンクシュートを決められたようにズキュンと射抜かれた。


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