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re SEXLIFE
【ハーレム 官能小説】

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両想い?-9

恭子にとって中学最後の大会がやって来た。女子バスケは毎年一回戦負けの弱小チーム。試合は残り1クォーターで36-68の大差をつけられて負けていた。敗戦濃厚な試合。修は密かに応援に来ていた。
(キツいな、これは…。恭子ちゃん、あんなに疲れて。毎日毎日頑張って来たのにな…。)
36点のうち、恭子は一人気を吐き28点を入れていた。得点源とあり相手のマークも厳しい中で本当に頑張っていると思う。そんな恭子を見て、修は居ても立ってもいられなかった。

「い…今瀬ぇぇっ!頑張れー!!」
本当は観に来ている事が知れるのが恥ずかしく、陰ながら応援するつもりであった。しかし必死に頑張っても自分一人ではどうにもならない気持ちは痛いほど分かっている修は、声を我慢出来なかった。

恭子がその声に気付き、顔を上げ、声の先を探した。そしと修の姿を確認すると、落ちていた肩が上がり顔がキッと引き締まる。恭子は嬉しかった。修が試合を観ていてくれた事が。そして大きな声で応援してくれた事が。へこんでいた気持ちが一気に奮い立つ。
)高梨くんが観てくれてる…。嬉しい。頑張らなきゃ。3年間頑張って来た集大成を高梨くんに観て貰いたい…!)
そう思い修に向けコクッと頭を下げ、いよいよ最後の4クォーターを迎えた。

体は疲れていた。今すぐにでも横になりたい気分だった。だが好きな男の応援を力に変え、まるで1日ゆっくりと休んだかのような気力に戻った恭子は、更に得点を伸ばした。
(スゲー!今瀬、頑張れ!)
手を握りしめて恭子のプレーを夢中で追う。相手のマークを外して何度も決めるシュート、綺麗な曲線を描いてリングに吸い込まれる3ポイントシュート。シュートが決まる度に修はガッツポーズをし、思い切り喜んだ。

そして試合終了のブザーが鳴った。結局66-80での敗戦。しかし恭子の活躍で4クォーターは30-12で勝ち越した。恭子はそのうち22点を決め、試合を通して50得点を上げた。勝っていれば…いや負けても間違いなくMVPの活躍だったが、とうとう最後の大会が終わってしまい、チームメイトと一緒に泣いていた。その姿を観て修も胸が熱くなり涙を流していた。

(今瀬、凄かったよ!3年間、今瀬がどんだけ頑張って来たか凄く分かったよ。良く頑張った。良く頑張ったよ!!)
修は涙を拭きながら応援席に挨拶をする恭子に手が痛くなるぐらいの拍手を送ったのであった。


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