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夜宴
【SM 官能小説】

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夜宴-6

 少し興奮してお話をしたので咽喉が渇いたわ。テーブルの上のお水を少しいただくわ。ところで今夜は、先生の奥様はご友人とのご旅行でご不在とか。あら、先週、ここに来たときに先生自身がわたくしにおっしゃられたじゃないですか。わたくし、一度だけ先生のお屋敷の近くで奥様をお見かけしたことがございますのよ。とてもお若く見える奥様でしたわ。それに女のわたくしでも嫉妬をするような素敵な容姿をなされていて、こういう言い方は失礼かもしれませんが、奥様は男好きのするお顔をなさっているから、男の声がかからないことなんてないと思いますわ。先生がご心配されるのも無理ないわ。でもわたくし、先生の奥様には、以前もどこかでお会いしたような気がするの。ううん、いつどこで会ったのかどうしても思い出せませんわ。奥様は遠くからわたくしをじっと見つめて何か言いたそうにしていましたから、きっと先生とわたくしの男と女の関係にすでに気がついていたのかもしれませんわ。もしかしたら……きっとそうだわ。あの狐女が奥様に告げ口したのだと思うの。あの女がやりそうなことね。

でも奥様もすみにおけない方ですわ。ひとつ残念なことを先生にお知らせしないといけないの。黙っておくつもりだったけど、思い切って言いますわ。怒らないでくださいね。わたくし、見ましたのよ、奥様が男とホテルにいっしょに入るところを。とっても若い男。奥様くらいの年齢になると若い男が欲しくなるものでございましょうね。ああ、先生はわたくしの妄想が、またはじまったとお思いになっているようでございますね。女はふたつの顔をいつも持っていますから、自分の浮気が夫にばれるようなことはいたしませんし、何も知らず自分を信頼している夫をかわいいとさえ思っているものです。それは女のちょっとした快感なのですわ。
先生は奥様の様子にきっと気がかりなことがどこかにあるはずだわ。お化粧や下着や衣服にかける奥様の時間が以前よりも長くなったと思われませんか。ほら、わたくしがこう言っただけで先生は、カルテを書きながらお心あたりがあるように何かを思い起こしています。お手にしたペンの先が定まらないのは、ペンを握った指先が微かに震えているからではありませんか。そんな困ったような気の抜けたお顔をなさらないでください。その様子では、先生は奥様をとてもご信頼され、愛していらっしゃるのですね。でも今、こうしてわたくしとここにいるあいだも、奥様はあの若い男と寝ていることの事実を先生は受け入れないといけませんわ。

先生にも聞こえるでしょう、男に抱かれた奥様のよがり声が。ええ、わたくしにもはっきり聞こえますわ。隠していてもしょうがありませんから正直に言います。その若い男って、鏡の中のあの女が五年前に捨てた男でございますわ。若くて弾けるようなペニスを持っていて、とてもセックスが上手で、あの女を抱いていたときもとても長い時間をかけていやらしい抜き差しを繰り返していましたわ。それも性欲がひと一倍強いのか、彼女のあそこから抜くことなく三回も射精したのでございます。きっと奥様も同じことを彼となされていると思いますわ。先生はそういう奥様の姿をどうお感じになるのかしら。
でもわたくしは思いますの。きっと鏡の中のあの女はその男を物足りなく感じたのじゃないかって。彼の薄っぺらさというか、セックスの軽薄さが。ただ精液を垂れ流すだけの男。そういう男ってどこにでもいるものでございます。だからあの女は彼を捨てたに違いありませんわ。その男が今度は、先生の奥様に手を出していたなんて。きっと奥様は彼とのセックスに夢中かもしれませんわね。もしかしたらもっと恥ずかしいことを彼としているかもしれませんわよ。実はわたくし、以前、その男を見たことがあることを思い出しましたの。どこかって。夜宴ですわ。それも縄や蝋燭、それに気味の悪い形をした浣腸器を手にして女を恥辱に晒す変態男。正直に言いますと夜宴に捧げられたわたくしも彼の手にはまったのでございます。それはそれは、とても恥ずかしい初めての経験でしたわ。獣たちの前でその男に縄で縛られ、蝋燭であそこの毛を炙られ、熱蝋をいろいろな体の部分に垂らされて虐められましたわ。そして何よりもお尻の穴を獣たちの前にむき出しにされて、その若い男に浣腸器を挿入されたときは、顔から火が出るくらい恥ずかしかったわ。そしてお腹が破裂するくらい浣腸されて悶え苦しむわたくしを見て、その男は何て言ったとお思いになるかしら。あなたはどんな女より魅力的な恥辱の顔を見せることができる女ですって。ああ、いやだ、いやだ、もう思い出したくもない。きっと奥様も、おかわいそうにわたくしと同じ目に遭っていると思いますわ。


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