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夜宴
【SM 官能小説】

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夜宴-13

――― ああ、もう、わたくしは夜宴の女としてあなただけのもの。好きよ、あなたがとても好きなの。この胸が張り裂けそうなくらいあなたを愛しているわ。きっとあなたも同じことを考えているわ。とてもよかったわ……あなたがわたくしに与えた鞭の苦痛。ううん、痛くてもそれはわたくしにとって苦痛にはならないの。なぜって、それがあなたのわたくしに対するかけがえのない愛の証(あか)しなのだから。あなたがわたくしの肌に刻んだ鞭の痕をこんなに愛おしく愛撫してくれることがとてもうれしいわ。ええ、わたくしはあなたが欲しくて、欲しくて我慢できなくなっている。その腕でもっと強く抱いてちょうだい。ああ、感じるわ、わたくしだけのあなたの体を。あなたのものがわたくしの掌の中でこんなに大きくなっている。こんなに愛しているのね、わたくしのことを。

き、きて……早く……。そんなに焦らさないで。あっ、ああっ………あうっ…ううんっ……。いいっ……いいわ、とてもいいわ。どう、わたくしのあそこって、とても七十八歳の女のものとは思えないでしょう。ああ、とても大きいあなたのものを感じるわ。もっと……もっと深くきて。あなたのものでわたくしの中を突き破るくらいに。すっ、すごいっ……すごいわ。ああ……あっ………んんっ……いいっ……とってもいいわ。堅くて、長くて、とても感じるわ。きっとあなたも感じているでしょう、わたくしの中がどれほど悦んでいるか。あうっ……そ、そこがいいわ……刺して、もっと深くつらぬいて。わたくしの中に溢れている蜜液を掻き回して。あなたがわたくしの処女を奪ったときのように獣みたいに犯して。あっ、ああっ、ああんっ……こんなに濡れるのは久しぶりだわ。自分でも信じられないくらい。んんっ……んっ……うぐっ…。いや、まだ抜かないで。お願い、そのまま深く、もっともっと深くきて。いっ……イッてしまいそうだわ。こ、このままわたくしの中に出してちょうだい。あなたの精液がわたくしの子宮を烈しく駆け上るくらい思いっきり射精して。あのときみたいに。わたくしがあなたの夜宴の女だった頃みたいに………。


「やはり、ここでしたね……」
 ふと彼は我に返った。
 気がつくと、そこにはふたりの男が立っていた。そのうちのひとりが警察手帳を彼の前にかざした。
「Y…医師ですね。あなたを染谷静代の強姦と殺人の容疑で逮捕します。すでにあなたの逮捕状も出ています」と言いながら、男は警察手帳を胸のポケットに戻した。
「遺体はホテルの部屋で発見されました。彼女の体内に残っていた精液のDNA鑑定により、あなたのものであることが確認されました」
 ホテルって………いったいどういうことですかと言った彼に対して、ふたりの刑事は怪訝な顔をした。
「いわゆるSM専用のホテルです。ホテルの名前は《夜宴》、まさか覚えていないとは言わせませんよ」
「夜宴………私はそんな場所には行ってはいない」
「あなたがそのホテルに、染谷静代といっしょにいたところを見た目撃者がいます。部屋に残された鞭からもあなたの指紋が出ています」
「私がいったい何をしたというのですか」
「ベッドに縛りつけられた彼女の首には、絞められた痕が残っていました。もちろん彼女の体には鞭の痕も複数ありましたから、あなた方がどういう関係であるのか察しはつきます。詳しい話は署の方でお聞きします」
 冷ややかにそう言った刑事は、彼に手錠を嵌めた。
「それにしても、あなたは染谷静代のことをご存じなかったのでしょうか。彼女は五年前、夫の性器をナイフで切り取って殺害した女です。なにぶん彼女は精神鑑定の結果、疾患があると言うことで無罪になり、しばらく保護入院によって治療を受けていました。考えればあなたも彼女の夫と同じ目に合わされたかもしれない」
 刑事は一瞬、彼を憐れむような眼で見た。



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