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夜宴
【SM 官能小説】

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夜宴-14

 ――― まさか、わたくしを置いてニューヨークに行ってしまうつもりではないでしょうね。わたくしとの約束をお忘れになったかしら。約束って……あなたが奥様と別れて、わたくしと結婚し、わたくしを夜宴に捧げることですわ。覚えていないなんてことはないでしょう。あんなに情熱的なあなたのものでわたくしの純潔を奪ったのですから。あなたとわたくしのふたりだけの秘密の契りを壊すことはできないわ。わかっているでしょう、わたくしたちはもう離れられない関係なの。あなたがどれほどわたくしを愛しているのか、遠い記憶の中にある夜宴は、あなたの愛の告白をわたくしの中に甦らせたわ。

二十年前、やっぱりあのときの夜宴の男はあなただったのね。今夜、あなたがわたくしに愛情深く丹念にすり込んだ鞭の痛みによって、わたくしは肌や血流、それに骨まで過去の呪縛から解き放たれ、夜宴の記憶に目覚めたわ。そしてわたくしの肉奥がまるで砂地のようにその記憶を吸い込んでいったとき、ああ、わたくしはやっぱりあのときからあなたの女だって感じたわ。そして今、あなたのすべてがわたくしのものなの。だからあなたは、一生、わたくしと離れることはできないのよ。
ほら、あなたのものがこんなに堅くなっているわ。これはわたくしだけのもの。誰にも触れさせないわ。でもあなたのものは、すでにわたくしの中に含まれているの。だから今、わたくしの目の前にそそり立っているものはあの女に奪われたものに違いないわ。だからわたくしがナイフで切りとってもあなたは何の痛みも感じることはないの。あなたもそう思っている顔をしているわ。ほら、こうしてわたくしがあなたのペニスにナイフをあててもなんとも感じないでしょう。すでにあなたのペニスがわたくしのものになっている証拠だわ。

わたくしはあなたをとても愛しすぎた。それはあなたも同じ。それなのにわたしをここに捨てて、この部屋から出て行こうとしている。これほど愛し合うことができた女って、わたくし以外にあなたにはいないはずだわ。あなたに伝えておきたいけど、わたくし、あなたの子を身籠ったような気がするの。おそらく妊娠したに違いないわ。あら、お笑いになるの。こんな老いたわたくしが妊娠なんてできるはずないって。想像妊娠だとおっしゃるのかしら。わたくし、思い出したのよ、あのときのあなたもそう言ってわたくしを捨てたわ。
いいわよ。どうしても行ってしまうのね。それじゃ、わたくしたちのことをあなたの奥様やあなたの周りの皆さんに知っていただこうかしら。あなたがわたくしにどんなことをして、わたくしと結ばれたのか。そしてわたくしがあなたの女として夜宴に捧げられることになることを。きっと成田の空港には奥様が来てらっしゃるのね。それにたくさんの見送りの方も。いい機会だから奥様やまわりの皆様にわたくしのことを紹介していただけないかしら。あなたとわたくしが特別な関係にあって、すでに結婚の約束をしていること、それにわたくしがあなたの子を身籠っていることを。
何をする気なの。わたくしに首輪をしたその手で、わたくしの首をお絞めになるつもりかしら。いいわよ。あなたがほんとうにわたくしを殺せるなら殺してちょうだい。死んだわたくしは、あなたがけっして逃れることのできない夜宴の女として、永遠にあなたの欲望の中に刻まれるのだから………。




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