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友達の母親は未亡人
【熟女/人妻 官能小説】

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覚醒、欲しがる未亡人 本間佳織D-4

ピンポーン……とインターフォンが鳴った。
オートロックを解除してはいないため、このマンションの住人だ。

「俺、出るねー。多分、悠斗。DVD返しに来るって言ってたから」

廊下から、岳の声が聞こえる。

(悠斗くん……?!)

悠斗と、隼人が鉢合わせしてしまったなら、佳織の心情は穏やかではない。
突然体に触れられたことがまるでなかったかのように、気持ちはそのことでいっぱいになる。
そわそわとしながら、佳織は下を向いた。
玄関のドアが開いた音がして、「岳、誰かお客さん…?」という声がした。
紛れもなく悠斗の声だった。

「今、飲み会してるんだ。良かったら少し上がっていけば?」


(岳の馬鹿……!絶対ダメ……)


「ーー本間さん?大丈夫ですか…?」

下を向きながら、ぐっと唇を噛む佳織を見て、隼人は佳織の目の前で膝をついたまま心配そうに声をかけた。

「ごめんなさい、俺が強引なことしたから?」

佳織は顔を上げて、笑顔を作った。

「ダメって約束したでしょ」

佳織は人差し指で、隼人の頬をつんつん、と突きながら平静を装って言った。

「今来たのは、岳の同級生よ」

キィ、とリビングと廊下を繋ぐ引き戸が開く。

「ーーすみません、お邪魔して大丈夫だったでしょうか…?」

小さな声で、言葉を発したのは悠斗だった。
悠斗は軽く会釈して、どうしていいかわからないのか、おどおどした様子だった。
その様子をまるで気にしないかのように、引き戸の前で立ったままの悠斗を放って岳はソファーに座り、目の前のビールのグラスに口をつけた。

「おばさん、ごめんなさい。お客さんがいるって知ってたら明日DVD返しに来たんだけど……」

「ーー俺はかまわないですよ。岳くんの同級生なんだって?はじめまして、武島と言います。今日は岳くんに誘われてお邪魔しています」

隼人は立ち上がって、悠斗の前で右手を差し出した。

佳織は二人が握手をしている光景を見て、目眩がしそうだった。
ーー以前、悠斗が冴子と歩いている時、佳織とすれ違った時、悠斗もこんな気持ちだったのだろうか、と佳織は思った。

「武島さん、よろしくお願い致します。俺は、この家の隣に住んでて……門井悠斗と申します」

「おお、じゃあ悠斗くんは、岳くんと本当に付き合い長いんですね。俺は本間さんの会社の後輩なんですよ。最近越してきたんですけど、偶然最寄りが一緒だってこと知って。
俺とも偶然会うことあるかもしれないんで、また色々教えてください」

「悠斗、武島さん。立ち話せずにこっち来て話しなよ〜」

岳がソファーに座りながら、引き戸の前に立つ二人にそう言った。

(ーーお願いだから……静岡から来たってことは言わないで……)

ぎゅっと目を閉じながら、佳織は祈った。
悠斗は、静岡支社から藤沢へ出張へ来た後輩二人と、ホテルでセックスしたことを知っているからだ。


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