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妻を他人に
【熟女/人妻 官能小説】

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婚外恋愛 (2) / 番外編:美魔女グランプリ・前夜(後編)-4

 ゆきは私にしがみつくのをやめなかった。
 それがゆきの答えだった。
「ゆき……!」
 たまらず抱きしめる私。ゆきも私のことをより強く抱きしめ返して来た。
「あぁ! ゆき! そうだったんだね!」
「ごめんなさい……パパ……! ぁん……!」
「俺にだまって八年前Yとキスしてたゆき! あぁやばい……! 興奮する……!」
 壊れそうなほど抱きしめながら乱暴にペニスを打ち付ける。
「ホテルは? ホテルにも行ったんじゃないの? ゆき!」
「行ってない……行ってないです……! ん……ぁああ!」

 さすがにまずいと思っているのか、Yとセックスしたことだけは認めない。小狡い嘘がたまらなく興奮する。

「ほんとに?」
「ほんとに行ってない……! あぁああ!」
「キスだけ?」
「キスだけです……Yくんとはキスだけしかしてないから……! ぁああ!」

 保身のため夫に嘘をつき続ける美人妻。ここまで強く否定してしまったら、もう一生嘘をつき続けるしかない。
 その後も私は何度も確認することで、ゆきの罪悪感を刺激し続けた。彼女はキスした事実とその裏に隠された多くの嘘を嫌というほど反芻させられ、涙を流しごめんなさいを繰り返した。

「八年前……駅の改札でYくんとキスしてしまいました!」
「ホテルには行ってません……ぁあん!」
「ホテル以外のとこにも行ってません……ぁあ、ぁああ!」
「エッチもしてません……んんんくぅ!」
「お口でしてあげたこともありません」
「キスは一回だけです。そのあとはしてません」
「ごめんなさい……! パパ以外の男の人とキスしてしまってごめんなさい……! ぁあああぁあああ! いく……いっちゃう……ぁああん!」

 嘘だらけの妻と、隠し事をされ興奮する夫。
 私たちは、同時にオーガズムに達した。

  *

 パンパンパンパンパンパンパンパン──────────。

 妻とZが交わる音が間断なく聞こえてくる。こいつらは爽やかに「筋トレデート」などと言いながら、最後はいつもこうしてセックスをしているのだ。ゆきは無料でZのトレーニング指導を受ける見返りに、さまざまな性奉仕を提供する。汗だくの美人妻と汗まみれの行為を楽しめるZが羨ましい。脇の下も胸の谷間も股間の茂みも、汗で蒸れて酸っぱい匂いをさせているに違いない。

 この女には今、夫公認のセックスフレンドが三人いる。夫とも充実した夫婦生活を送り幸せな家庭を持ち、二人の子宝にも恵まれた。仕事は順調そのもので社内外の覚えもよく、職場の人間関係にも恵まれている。歳を重ねても美貌に陰りは見られず、最近ではトレーニングの成果で女性らしいスタイルにも磨きがかかった。そのおかげか「美魔女グランプリ」で準グランプリに輝き、社会的な名声まで手にしつつある。

 パンパンパンパンパンパンパンパン、パンパンパンパンパンパンパンパン──────────。

 隣室からの男女の営みの音はますます激しさを増している。
「……んぐ!……ひぐ!……んぐ!……ひぐ!……んふぅ!……ひぐぅ!……んふぅ!……ひぃ!」
 今日はまんことアナル、どちらの穴を使ってZを悦ばせているのだろうか。


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