彩佳・恥辱の全裸強要-1
「男が3人に女が6人か。まさにハーレムだな」
「人妻もいりゃあ処女もいる。ギャルもいりゃあお嬢様もいる。まさに選り取り見取りよ」
「ぐるぐる輪姦せば6人の女が楽しめるってわけか」
肩を寄せ合い、啜り泣く女たちを見回しながら、男たちは何度も舌なめずりした。
「所長は無事なんですか?」
彩佳だった。あれだけの屈辱を受けたというのに、少しもひるんだ様子がない。
「所長?・・・ああ、あいつか。女の前だからって格好つけやがって」
カウンターの向こうに目をやった。そこにはすでに骸(むくろ)と化した所長の巨躯が転がっているはずだ。
「所長はそんな人ではありませんッ!」
尊敬する上司を侮辱され、思わず語気を強める。
「立派な人よ。あなた方とは違うわ」
「ほう・・・あんたみたいないい女に慕われるとは妬けるねえ。ところでその上司とはもう寝たのか?」
「ねた?・・・」
言っている意味がよくわからない。
「オマンコはしたのかって聞いてるんだッ!」
「そ、そんなっ・・・ありえないわっ!」
下卑た男の言葉にカッと頭に血が上った。浮気など、一度たりとも考えたことはない。
(こんないい女を抱かずに死んじまうとはなあ・・・馬鹿な男よ)
元山はにんまりとほくそ笑んだ。
「心配いらねえよ、命に別状はねえ。ただ・・・」
「何なんですか?」
「一生車椅子かもな」
「そんなッ、早く病院に、お願いです、救急車をッ!」
一刻の猶予もない。切羽詰まった人妻の必死の眼差しに、男の嗜虐心が煮えたぎる。
「素っ裸になって土下座でもしたら考えねぇでもないがな」
「何ですってッ」
情欲むき出しの男に、彩佳は凜々しい制服姿をこわばらせた。
「どうするんだッ、脱ぐのか脱がないのかッ」
「・・・・・」
「いいのか、所長がどうなっても」
「私が脱げば所長は救っていただけるんですね?」
「ああ、約束しよう。俺もそこまで悪党じゃねえ」
虻川と小峰がククッと笑ったのを、彩佳は知らない。
羞恥心より所長を想う気持ちが強かった。ベストのボタンを外して腕を抜くと、スカートのファスナーをおろし、黒い布地を床にすべらせた。
「ほおー」
むんむんと匂い立つ人妻の下着姿に、男たちが感嘆の声を上げた。刺繍を贅沢にあしらった高級ランジェリーからのぞく美しい肢体は、人妻らしい大人の色気を放っている。
プツンーーー
震える腕を背中にまわした彩佳が、ブラジャーのホックを外した。グズグズしていれば羞恥が増すだけだし、何より一刻も早く所長を病院に収容したかった。
「待てッ」
元山だった。
「ストリッパーならストリッパーらしく客を楽しませねえか」
声をうわずらせながら元山が命じた。
「色っぽく脱ぐんだよッ、ゆっくりとな」
「ケツを振ることもわすれるなッ」
虻川たちが笑いながら追い打ちをかけた。