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『とある普通の恋人達』
【女性向け 官能小説】

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『その後のとある普通の恋人達』-2

明香は、誰よりも何よりも淳史の1番近くにいたいのだった。
それはセックスを通して明香の中に淳史が入って二人がひとつになれる様に、淳史に穴があき、そこにどうにかして明香が入れれば、何よりも、誰よりも淳史の近くに…そして二人は違う方法を得て、ひとつになれる…と思っていた。

「あいた?穴…。」
明香のおでこに自分のおでこをくっつけて、両手で頬を優しく包み、淳史は尋ねた。
「まだ、今日もまだあかない…」
仕方ないね…そんなに簡単にあくわけないよね…と俯きながら明香は残念そうに答えた。
「もう少し気長に頑張れば、あくかもよ…穴…。」
しばらくノースリーブは着られないな…と思いながらも、ニコッと微笑みながら淳史はポスン…と明香の頭を撫でながら、自分の胸に引き寄せた。
そのまま優しく明香を押し倒し、仰向けに寝かせ、淳史は明香の両手の上に自分の両手を重ね合わせ、指を絡ませるように手を繋いだ。
そして正常位の状態で優しくゆっくりと明香の中を掻き乱す。

「アァッ!ハアッッ…んんッ…あっくッ…」「明香…ハァ…愛…してる…よ…アァッ…!」

桃色の汗と吐息に甘い愛の言葉を混じわせ、それから淳史は明香の乳房を口に含み、舌で舐めたり吸い上げたりしている。
明香のピンク色の乳首は、痛むほど硬く尖り、心臓は早鐘のように激しくピクリピクリと動いている。

明香は淳史の愛情を、淳史は明香の愛情を体中に互いに感じながら、重なる二人の肌はうっすらと汗を滲ませている。
明香の蜜壷は収縮を繰り返し繰り返し、淳史の肉棒を精子放出へと向けて刺激していく。
パンッパンッ…パンッパンッ…
まるでドラマの濡れ場ワンシーンの様に優しく激しく絡み合うセックス。

「明香…も…う…ゴム付け…なきゃ…やば…い……俺……」
ピタと腰の動きを止め、射精感を抑える淳史…。
明香は淳史の腰に自分の足を巻き付け、淳史を離さない。
「あァっ…ンンッ…く…アァッ私っ…あっくのッ…子供…がッ…アァッ…ほ…欲しい…ハァ…」
小さな明香が聖母のようにギュウッと強く淳史を抱き寄せ、広く深く包み込む。

アァ…このまま明香の中に自分の性を送り込んでみたい…。薄いゴム膜にそれを吐き出すのとは、どう違うのか、今こそ知ってみたい。
男25、華盛りに至り、極限状態の選択である。

プロポーズをした淳史へ、明香が即座にYESと返事をしたのは二週間ほど前。
結婚式の費用をコツコツ貯金してきた二人は、しばらくの間ラブホにも行かなかった。明香の家は家族と同居な為、淳史の一人暮らしの家に来ない限り、性交はなかった。
仕事が忙しい為なかなかゆっくり会えずにいたが、しばらくぶりのセックスでの明香からの思わぬ誘惑…。

「ハァ…ハァ…明香…いいの…?」
ゆっくりゆっくり腰を動かしながら、自分の下にいる明香と目をしっかり合わせ、その意思を確かめる。
「アァ…ん…あっく…来て…ハアァ…私にちょうだい…ぁンッ…。」
明香は耳と頬を真っ赤にし、恍惚とした顔で答える。

こりゃ駄目だ…
明香のポワワーンとして淳史を見上げる表情に、淳史はハッと我にかえる。
明香はこのポワワーンとした顔をしている時は、たいてい何も考えていないのだ。
明香の中には、嬉しい時や幸せな時に膨らむ風船みたいなものがあり、気持ちが盛りあがって、それがパン!と破裂すると、このポワワーンな状態になるのだ。


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