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Twin Guns 無敵の女刑事
【制服 官能小説】

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山口不動産-1

華英は45歳の中堅刑事の白澤雅人と山口不動産へと向かう。白澤は突出した何かがある訳でもなく、大きな欠点がある訳でもない、悪く言えば何の取り柄もない平均的な人間、良く言えば何をさせても心配ない安定性抜群の人間だ。性格も穏やかで怒った姿を誰も見た事がない。見た目も普通だが、未婚であった。

「白澤さん、結婚してないんですねー。」
安全運転する白澤に華英が言った。
「僕みたいな人間、何の面白みもないからねー。誰もつまらない人生を長く共にしようだなんて思わないでしょ。」
口調も穏やかだ。妙な安心感がある。
「でも白澤さんみたいなお父さんだったら、私いいなーって思いますよ?」
「ハハハ、実際そうだったらどうだろうね。それに彼氏じゃなくお父さんだったらってトコが、彼氏にするにはちょっとなって思ってる証拠だぞ?」
「い、いえ、そんなつもりじゃ…」
「ハハハ、大丈夫大丈夫。三島さんはいい子だ。そんな事思わないだろう。ちょっと意地悪な言い方だったね。ごめんごめん」
そんな白澤にやはりどこか安心感を覚える。実際に自分の親と同じぐらいの歳だ。だからつい親と比べてしまう。

「でも三島さんは若いのに大したもんだよ。たくさん活躍して。羨ましくなる。」
「そんな事ないですよ。いつも突っ込んでみんなに迷惑かけてますし。それに…、勝手な事してあと少しで犯人にレイプされそうになるし…。全くの無能です。」
「辛い目に遭ったね。でも反省して前を向いて頑張ってる。三島さんは立派だよ、やっぱり。」
「いえ、ホント、まだまだです。」
「フフフ」
白澤と話していると、辛い事もすんなり口から出てくる。まるで父親のような懐の広さを感じる華英であった。

山口不動産に着いた。ほんの数日前に銃撃戦のあった山口不動産はまだ休業状態であった。あの事件以来、社長が容疑者として警察に追われているせいもあり、解約が相次いでいると言う。下手したら倒産するかも知れない危険な状態らしい。ただ事件が解決し、山口のしようとしている事が世間に認められれば、見方も変わるだろう。華英には、山口が悪い人間にはどうしても思えなかった。とにかく早く事件の全容を明らかにして善悪はっきりさせなくてはいけないと思っていた。


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