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Twin Guns 無敵の女刑事
【制服 官能小説】

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山口不動産-9

穏やかな青空に顔を向け、気持ち良さそうに微笑した誠。
「で、君は私を口説きに来た訳じゃないよね?」
華英は即答する。
「はい。」
誠は華英の顔を見る。誠からは知っている事は全て話すよと言った気持ちが感じられた。華英は遠慮なしで誠に聞く。
「後藤不動産と山口不動産。関係はどうだったんですか?」
誠は少し間を置いて答える。
「周りからは同じ地元で土地を奪い合う商売敵だと思われていただろうし、実際、自分もそう思っていたよ。少しでも業績が下がると後藤には負けるな!って気持ちで懸命に働いたもんだ。ただ接点はなく、晴秀さんと会った事は無かった。商売敵とは言ってもどちらかが嫌がらせをする事はなかったから、とにかく負けるな、負けるなと頑張ってたよ。ある日ボランティアで城南市のクリーン大作戦に参加したんだ。とにかくごみ、落書き、草を除去し城南市を綺麗な町に!と言う長期的な計画の初日。そこに汗をかいてゴミを拾い、草をむしる私と同じぐらいの男がいてね。意気投合して日が暮れるまでゴミを拾い、草をむしってたよ。日が暮れて解散し、一服して行こうと言う事になり喫茶店に入り話していた時に、お互い私が山口不動産の山口誠で、彼が後藤不動産の後藤晴秀社長だと知ってね。気まずい雰囲気になどならず、ようやく会えましたね、的な、そんな第一印象だった。それから彼がいかに地元を愛し、地元のことを考えているかを知り、私の地元愛も相当なものだったのですっかり意気投合してね。以来、ライバル会社同士が仲良くつるんでいては何か2社で結託して土地の値上がりを企んでるんじゃないかとか、変な憶測を生んでしまうから表立ってはそれまでのようにライバル関係を貫いていたが、裏では友好な関係を築いていてね。彼も私も夜、街を見回って、忌々しいレイプ犯罪を未然に防ごうと努力していたんだよ。」
「え?そこまでなされてたんですか?」
「ああ。それを無くさずにして城南市のクリーン作戦は終わらないですからね。我々の地元が忌々しい呼ばれ方をされる事がどうしても許せないのでね。微力ながら。」
「そうだったんですね…。申し訳ございません。私どもの力不足で…」
「いえ、千城県の警察はその問題に対して必死で取り組んでいると思います。力不足だから私らがって訳ではなく、少しでもお力になればって気持ちでしてた事ですから。同志も結構いました。私たち2人だけではありません。みんな警察には感謝してますから。」
華英はじんわりと感動してしまった。


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