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Twin Guns 無敵の女刑事
【制服 官能小説】

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山口不動産-8

中庭のベンチに座る誠。右端に座った誠の左には2、3人は座れるスペースが空いている。そこに華英と白澤は座る。

「私は余命3ヶ月なんだ。」
まるで世間話を始めたかのように、穏やかな表情で衝撃的な告白をした誠に驚く。
「えっ…?」
あまりに穏やか過ぎて嘘だと思った。しかし誠はそのまま自分の病気について話し始める。
「末期の癌でね。膵臓癌だ。」
「ホント…ですか?」
誠は笑みを浮かべながら空に顔を向ける。
「ああ。」
言葉に詰まる華英。
「な、何と言ったらいいか…」
「ハハハ、会ったばかりの人間にこんな事言われても困るわな。悪かったよ。」
「い、いえ…」
言葉に嫌味は全く感じない。そして優しい目が印象的だった。
「若い時女遊びが過ぎたかな…。浮気もしたからなぁ。そのツケかもな。!」
どうやらしんみりした雰囲気は望んでいないみたいだ。華英はそんな誠に畏まるのは話の腰を折ってしまうと考えた。
「元治さんのプレイボーイぶりはお父様の遺伝なんですね。」
どうやら華英の対応は正解だったようだ。誠は嬉しそうな顔を見せた。
「私に比べたら元治はまだまだだよ。女遊びが足りん。」
「ンフッ、相当遊んだんですか?」
「まぁね。フフフ」
いちいち絵になる。本当にモテたのだろう。それでいてやはり嫌味がない。
「刑事さんも遊んでるかい?」
「見ての通り、モテない訳がないでしょ?」
華英は胸を張る。
「ハハハ!そうだな。確かにな!私も若ければ口説いてるよ。」
「今口説いてもらっても構いませんが?♪」
「ハハハ!面白い子だ。是非結婚してくれ♪」
華英はニコッと笑う。
「その指輪を外してからじゃないとお受けできません。」
「ん?フフフ、若いのに大したもんだ。君は頭の回転が早いね。」
そう言って誠は左手の薬指にはめていた結婚指輪を外して見せた。
「さて、堂々と口説こうかな。」
「財産目当てですが、いいですか?」
「そうかー、財産目当てかー。」
「とりあえず一番高い物件もらえますか?」
「欲張りな子だ♪やっばり私は妻が一番だって事に気付いたよ。」
そう言って指輪をはめ直した。
「あー、振られたー。」
「ハハハ!本当に君は面白い子だ。大物になるね。」
「警視総監、狙ってますんで!」
「上原若菜さんを引きづり下ろしてか?」
「ええ。この若さと美貌があれば可能かと♪場合によっては枕もして。」
「枕はいかんよ、枕は。枕を仕掛ける女は大抵沈んで行くからな。」
「私の枕は寝心地いいですよー?」
「じゃあ機会があったらな。」
「ハイ♪」
誠と華英は早くも打ち解けたのであった。


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