投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

Twin Guns 無敵の女刑事
【制服 官能小説】

Twin Guns 無敵の女刑事の最初へ Twin Guns 無敵の女刑事 463 Twin Guns 無敵の女刑事 465 Twin Guns 無敵の女刑事の最後へ

山口不動産-7

山口元治の父、誠は現在病気の為城南市立病院に入院しているとの事だった。華英は山口不動産から車で15分程の場所にあるその病院に向かった。

城南市立病院は新しくはないがしっかりとメンテナンスされているようで清潔感を感じさせる病院であった。華英らが到着し中へ入りまず感じたのが、この病院で働く者達がみんな親切そうで笑顔に溢れている事だった。そのせいか患者達も穏やかで、病院全体が明るい雰囲気に感じられた。病は気からとは良く言うが、辛い入院生活も通院も気持ちの持ち次第で前向きになれるものなのかも知れないなと華英は思った。

誠にが入院している部屋はB棟の302号室。一般病棟の一般病室だ。地元では有名な不動産の社長とあれば最低個室に入るものだと思ったが、言われた病室に行って見ると、それらしい男性が隣の患者と楽しそうに話しており、あまりに楽しそうなので話を遮るのが心苦しく感じたが、華英は歩み寄り問いかけた。
「楽しいところ申し訳ございません。私、県警本部の三島華英と申します。先程…」
すると誠は大丈夫、聞いてますよと言った穏やかな笑みを浮かべて言った。
「あ、佳子さんから聞いてますよ。何でも私の無念を晴らしてくれるヒーローが現れてこっちに向かってると!」
「ヒーローかどうかは分かりませんが…」
「ヒロインですかね?」
「い、いやぁ…」
あまり期待しないで的な照れ臭さを見せて頭をかく華英。照れたのは過大評価された以外にも理由があった。
(息子もイケメンなら親もイケメンだわ…)
そう、歳は50歳ぐらいだが、こんな50歳なら結婚したいと思う程のイケメンだった。若い時は相当モテただろう。元治の顔立ちを考えればきっと奥様も相当な美人なんだろうなと思った。

「ここでは何ですから、場所を移してお話ししましょう。この病院には素晴らしい中庭があります。そこで気持ちよくお話ししましょうか。」
「はい。でもお体の具合は大丈夫なんですか?」
「ええ。大丈夫です。」
「ではお願いします。」
「はい。では参りましょう。」
誠は立ち上がり歩き出す。だが普通の50歳ぐらいの健康な男性の歩き方からみると、だいぶ慎重に歩いているように見えた。元気を装っているが、体調はさほど良くないような感じがした。
「今日は天気がいいから気持ちいいですね。」
笑顔で振り返る誠に、無意識に申し訳なさげに頭を下げて答える華英であった。


Twin Guns 無敵の女刑事の最初へ Twin Guns 無敵の女刑事 463 Twin Guns 無敵の女刑事 465 Twin Guns 無敵の女刑事の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前