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その男、ライデン
【サスペンス 官能小説】

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その男、ライデン-3

5日後、芝久は出張ら帰った安川をマンションに呼んだ。
「毎日張り込んだが、奥さんが男に会ったり、家に男が来たりってことは
なかった。安心してください」
「本当ですか?」
「ええ。問題なし」
「よかった」
安川は何度も頭を下げた。
「立ち入ったことだけど、夫婦の会話がない原因というのは・・・夜の生活が原因とかでは?」
安川は予想外の指摘に少し驚いた。
「実は最近疲れて全然レス状態で・・・」
「いけないな。そういうのって奥さんから言いにくいから、安川さん、あなたからリードしないと」
「はい」
安川は帰りかけて
「そうだ。調査費以外の分払ってませんでした」
そう言って財布を出した。
「いや、いらないよ。何もなかったんだから、先に頂いた7日分の調査費だけでいいです」
「ありがとうございます」
安川は半分嬉しそうで、半分自信なさそうな表情で帰っていった。

芝久はドリームワールドの名刺を取り出した。ドリームワールドは魔夢志組の資金源であり、芝久を5年前撃ったのはその魔夢志組の組員だったのだ。

(おわり)


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