俺のM女調教日記(28)-4
その時には、俺のプランをまだ冬美と由紀には言っていないが、
同時に二人の女をものにした俺の妄想は膨らんでいた。
「少しこんなことを聞いていいかな?」
「はい、私のご主人様になっていただくのですから………」
「では聞くが、君が矢野崎さんの女になった経緯が聞きたいんだよ」
「は、はい、実は父が生きていた頃からお世話になった方なのです」
「なるほど、それで?」
「母が病気で寝込んでいる時にも、父は働かずに飲んでばかりでした」
「ふむ……」
「生活をする為に色々と父は大きな借金をしてしまいました。
大学生だった私の借金の肩代わりもしてくれたのが矢野崎さんです」
「そういう関係だったんだね、彼とは」
「はい、そのうちに父は飲酒で身体を悪くしてしまいました」
その時、冬美は涙顔になっていた。
俺はそんなことがあったのかと思い、改めて冬美を見つめた。
「父と母が亡くなる時も、何かと面倒を見てくれたのも矢野崎さんでした」
「なるほど」
「それから矢野崎さんは私を引き取ってくださいました」
「そうか……」
「恩人の矢野崎さんがSMに興味がお持ちでしたので、そのまま……」
「彼の女になり、M女として彼の調教を受けていたんだね」
「は、はい……」
「それで、いま、君は私の女になっても良いんだね」
「はい、矢野崎さんには他にも数人の女性がいらっしゃるので」
「それでは、君のあのスナックでの立場は?」
「はい、あそこではM女として、それから雇われマダムもさせて頂いていました」
「それで彼が許したので、君は私の女になってくれたんだね」
「はい、こんな私を望んでいただけるのなら、嬉しいです。佐渡様」
そういう冬美の目には涙が溢れていた。
それを俺は美しいと思った。
「そうか、では飛行機で出発するのは明後日になる。
一通り準備が出来たら由紀と二人で俺のところへおいで」
「あ、ありがとうございます」
そう言って冬美は肩を震わせ嬉し泣きをしていた。
「あの、佐渡様、もしよろしければ行かれる前に、わたくしを……」
「なんだろうか、冬美?」」
「もう一度、佐渡様に……」
「というと、調教をして欲しいのかな」
「は、はい、お忙しくなければですが……」
「良いよ、そういう願いなら大賛成だ。しばらく逢えないからね」
「嬉しいです、ご主人様、今日は私だけをお願いいたします 」
「わかった、良いよ、冬美」
「ありがとうございます」
俺達は、そこからタクシーでラブホテルに着いた。
あの時は、矢野崎の場所だったので、今は誰も気にする必要がない。
俺は再び冬美を調教できると思うと、心が騒いでいた。
今はじっくりと、この女を調教できる。
俺は、いつものようにSMの道具をカバンの中に入れてある。
部屋に入ると、俺は冬美を抱き寄せた。
甘い女の匂いがする。
服の上から抱き寄せて下腹部を合わせただけで
俺のペニスはビンビンになっていた。
「すごいです、ご主人様のここ……」
俺の股間に触れている冬美の手は、心なしか震えている。
「後で、おまえのまんこに入れてやるからな」
「は、はい。ありがとうございます、ご主人様」
恥ずかしそうに俯く冬美の耳たぶを俺の舌が舐める。
「あん、ご主人様 。冬美の身体は溶けてしまいそうです」
「うふふ、おまえを溶かしてやるよ」
「あん、嬉しいです……」
冬美を正面に向かせ、キスをした。
柔らかな冬美の唇に俺を重ねながら、舌を吸った。
(あん、素敵です、ご主人様 )
「どうした? 泣いているのか……冬美」
「はい、嬉しくて、なぜかしら涙が出てしまいます」
冬美は俺好みの可愛い女だった。
妖しいムードの漂うラブホテルの部屋で
全裸になった冬美は、女らしい円熟した見事な身体だった。
体の割には乳房は大きく、俺を興奮させる。
この歳にもなれば、どうすれば男を喜ばせるかと言う
女としてのテクニックを身に付けているだろう。
それはMの愛奴として奉仕をすると言うことだ。
ただそのテクニックと言うのは矢野崎という
以前のパートナーから学んだことであり、
新しく俺の愛奴となれば、俺なりのやり方で
冬美を躾けるという楽しみがある。
その手始めとして今、俺は訪れたその地で
この美しい冬美を、再び調教しようとしていた。
限られた時間の中で冬美を調教するということであり
この地を離れる前に、冬美を調教して
最後には冬美の身体の中に、
俺の男としての精液を注入しておきたかったからだ。
それを望んだのは冬美自身であり、
俺はその望みに応えなければならない。