初めてのセックスー嫉妬は極上のスパイス-7
佳織の代わりとして抱いた冴子から、仕方なく放たれた言葉ではない。
いちばん聞きたかった人からの言葉だった。
「かお…り…さん」
初めて、おそらくその名前を口にした。
悠斗はゆっくり、結合したまま佳織の体をベッドへ押し倒す。
「はぁ、はぁ…痛かったら…言って…。…もう無理…」
佳織の臀部を掴んで、ギリギリまで引き抜いて。
パン!と最奥まで突く。
「んんっ、あっ…」
「おばさんがやらしいからもう、無理…。言われたでしょう、きっと後輩にも……」
「んっ、あ……してみたかったって言われたけど、自分…じゃ、そんなの、わからな……あっ、あぁっ。悠斗くん、ナカ気持ちいいっ」
「他の人も…そう思ってんだ」
最奥に進みたいのに、思わず腰が引けてしまうほどに佳織のそこはぴったりと悠斗に吸い付いてくる。
「そんな、…からかわれただけ……んんっ」
「からかってないでしょ。他の人もそう思うほど、おばさんは綺麗なんだよ」
ぱちゅん、ぐぷっ、ずぷ、っと空気と混じる音が悠斗が腰を動かす度に聞こえてくる。
「んっ、お、く…ダメっ」
悠斗は佳織の臀部を浮かせて、自らの体重をかけて最奥までねじ込んでいく。
佳織からも入っているところが丸見えだろう。
「んんっ、いつも指だと届かないところ…悠斗くんの当たる…んんっ。あぁっ好きぃ…これいいっ、深いの好きなのっ…」
「指で、そんなやらしいことしてるの…?おばさん」
「してる…、んん、してる…悠斗くんと…したかった…から…。悠斗くん、岳がいるのに、あんなことするから」
悠斗はそんなことを言われ、ぎゅうっと収縮するそこを突いていると、腰が砕けそうになるほどの快感に襲われる。
一方佳織は、自分が後輩二人と寝たこと、冴子と悠斗が歩いているところを見てしまったのは…
佳織が悠斗と最高のセックスをするための極上のスパイスだったのではないか……
そう思いながら、悠斗に抱かれていた。
「悠斗くん…、んんっ、んっ…悠斗くん…」
「はっ…はっ…もぉ、…俺、いく……」
「うん、いいよ……お腹に…出して…」
「い…く…」
パン!と体がぶつかり合う音がしたかと思うと、佳織の腹部に、生暖かい体液がかかったのがわかった。
「あぁ…、んふ…。小さい頃から知ってる悠斗くんと…こんなことしてるなんて…変な感じ…」
自身の腹部から指で体液をすくい取り、口元まで持っていく。
「…悠斗くんの…美味しい…」
悠斗は佳織の体に倒れ込み、自分の頬を佳織の頬に擦り付けた。
もちもちとした女性的な頬。
汗ばんだ肌。
柔らかな胸や、臀部。すべてが愛おしい。
「甘えてるの…?」
「だって、ずっとこうしたかった」
「お母さんくらい歳の離れたおばさんだよ?」
「好き。おばさんが好きだよ」
ぽたり、と佳織の頬に水滴が伝った。
悠斗は泣いているらしかった。
佳織は背中と頭に手を回して、汗ばんだ髪の毛を撫でる。
「もう。何であたしなんか選んじゃったかな、悠斗くん」
クスクスと佳織は笑う。
「とりあえず、岳に何て言うか考えないとね…?」
背中に回した手に力を込めて、佳織は言った。
悠斗はそのまま目を閉じて、好きな人と交われた幸せを噛み締めていた。