初めてのセックスー嫉妬は極上のスパイス-2
佳織はそそりたつ、悠斗のそれを見やる。
(聞かれてた……?!)
「あ、あの…」
体を隠すために身をよじるが、狭い空間でそんなことは意味をなさない。
シャワーの音がやたら大きく佳織の耳に聞こえる。
悠斗はシャワーの湯を止めた。
「…いたの、気づかなか…た……」
「岳か俺が来るかもしれないでしょ?こんなところで声出してオナニーなんて不用心だよ。
ーーおばさん、綺麗な体してる。初めて見た」
「み、見ないで…」
悠斗は佳織の両手を壁に押さえつけてその体をまじまじと見る。
冴子とは異なる肉感的な体。
太っているとは思わないが、下腹部あたりについた脂肪がその体をいやらしく見せる。
佳織の肉体は、ハリがある若い体とは異なる妖艶さを放っていた。
「見たかった」
「…五十歳の体なんて見ても、楽しくないでしょ」
「おばさんの声聞いて、俺、こんなになってるのにそんなこと言うの?」
ちゅっと音を立てて、悠斗は佳織の唇を吸う。
佳織の、濡れた髪の毛、体が妙になまめかしい。
「抱きしめてもいい?」
佳織がその問いに答える前に、悠斗は佳織の体を抱きしめる。
「おばさん…俺、ずっとこうしたかったんだよ」
佳織の裸を見ても、優しくキスをして、純粋に抱きしめたかったというその優しさに佳織は嬉しくなる。
だがやはりーーどこかに後ろめたさがあった。
「悠斗くん…ダメ…だよ…」
「何がダメなの…?」
抱きしめながら、悠斗は聞く。
これがもし冴子が相手なら、悠斗はおそらく強引に唇を割り「やめて」と言われても、自制心など欠片もなかったに違いない。
悠斗は冴子に甘えている。
だけど、佳織にはそんなことはできない。
「見ても……いい?おばさんの大事なところ」
悠斗は佳織の顔を覗き込んで、そう聞く。佳織は下を向いたまま、唇を一文字にきゅっと噛み、答えることができないでいた。
「おばさん。嫌なら言って」
悠斗は佳織の頬にキスをした。まるで、自慰を見てしまった時初めて佳織を抱き寄せたときのように。
そして、口元に、首筋に、胸元に、腹部に。
悠斗は体をかがめながら、どんどん唇を下にずらしていく。
「…あっ……」
悠斗は膝をつくと、佳織の右の太ももを抱えて足先をバスタブのフチへ置く。
冴子のそれとは異なり、処理されていない毛に隠れて秘部が見えた。
アイラインの辺りまでうっすらと毛が生えたそこは、水に濡れて、さらには体液に濡れてテラテラと光っている。
佳織は口元を手で覆い、恥ずかしそうに震えている。
「……綺麗」
黒ずんだクレバスを指で左右に開いて、まじまじとそこを見た。
赤く充血して、ひくひくと物欲しそうにしているそこに、ちゅっ……と音を立てて、悠斗は唇を寄せる。
「んっ……」
ねっとりとした体液が悠斗の唇に触れる。
何度も何度も丁寧にキスを繰り返しては、悠斗は佳織を上目遣いで見上げて、その様子を確認する。
「嫌……?本当に嫌ならやめるよ」
「……嫌じゃない…」
佳織は首を左右に振った。
「……んぅっ……んんっ、悠斗く、ん…」
「俺に…してほしかったんでしょ……」
コクコクと佳織は頷いて、甘美な吐息を断続的に吐き出している。