ホスト編-1
大学生活では、あまりまじめに勉強もせず就活にも力を入れなかったので、大学卒業後は、就職できなかった。もともと、決まった会社に就職して生きていくという意思ももっていなかったので、当面は、フリーターとしての社会人生活が始まった。お金がいるので、飲食店でのアルバイトなどで日銭をかせぎながらの生活だったが、下宿を出てアパートに引っ越していたこともあって、家賃や食費などの出費で苦しい生活になった。半年ほどたって、金銭的に苦しいため、収益の良い仕事を探すようになった。しかし給料の高い仕事といえば、難しい仕事や専門性を求められるものが多く、困っていた時に見つけたのが、ホストクラブでのアルバイトだった。それをやっている友人から紹介を受けたのである。
イケメンであったこともあって、すんなりとホストの見習いとして使われることになった。先輩のイケメンホストの人たちの動きを見て、お金を落としてくれる女性たちを喜ばせて、お酒を飲ませる技を徐々に覚えていった。
半年ほど勤めると、イケメンだった事もあって、幅の広い年齢層のお客様から多くの指名を頂きくようになった。プロのホストとはくらべものにならないが、俺の持っている素人的な雰囲気が、逆に好まれたようで、徐々に指名が付くようになっていった。固定客がつくようになって、俺を指名するお客さんが、ほぼ全て60歳近い熟年女性であることがはっきりしてきた。高校時代の町内会長の奥様との経験や、学生時代の下宿のおばちゃんとの経験から、熟女を喜ばせる何かが身についていたのかもしれない。同じような還暦近い女性が俺を指名したのである。半年後には数人の固定客がついて、必ず指名を受けるようになった。
そして、ある夜、お得意様であった還暦近い高級婦人のお客さんから、店外同伴の誘いを頂いた。ホストは、お客様が望めば、店の許可を得てお客様とデートする事が出来るのである。店にとっても乗客に喜んでいただくために、人気のあるホストにはそれを推奨していた。初めて、店外デートを誘われた俺は、お客様とバーでカクテルなど飲みながらひと時を過ごした。しばらく話をしたのち、俺のことを気に入って頂いたらしく、次の誘いを受けた。
「ねえ、シゲ君。別なところでゆっくりしない」
「はい、喜んで・・どこに行きましょうか」
「あたしが知っているところ。秘密のところね」
「はい、分かりました。」
「シゲ君と静かなところで、ゆっくりしたいわ」
「はい、俺もです。」
こうして同意が成立し、外に出たが、お客様は、歓楽街を枝道にそれたところにあるラブホテルの方面に行くように促しているように感じた。俺は彼女の意思を理解して、彼女に恥をかかさないように、俺が前にたってラブホテルに方に進んだ。歓楽街から外れると、暗い道になりラブホテルが軒を連ねている。先の方には、俺達のようなカップルがホテルから出てくるのも見えた。俺は、彼女の手を引いて、その一つの玄関に引き入れた。彼女はすんなりと一緒に入ってくれた。入口の電光案内で高級そうな部屋を選んでからエレベータに乗り、二階の指定した部屋に入った。
部屋は大きな鏡付きで、大きなダブルベッドと、ガラス張りの浴室が輝いていた。お客さんの奥様は、恥ずかしそうにしていたが、俺は彼女を抱き寄せてキスをした。強く抱くようにしてディープなキスをした。当然のように、彼女はそれに応じてきた。抱き合ったまま、舌を絡め合ったディープキスをしばらく続けた。
「奥様があまりにチャーミングなので、ここに来てしまいた。すいません、ここに来て良かったでしょうか」
「いじわるね、そんなこと聞かないで」
「でも、心配で」
「いいのよ。楽しみましょうね」
「はい」
その会話の後、奥様は俺に風呂に入るように勧めた。俺は、汗をかいていたこともあって、風呂に先に入って、石鹸で体を洗った。トランクスは履かずにバスタオルを腰に巻いて部屋に戻った。奥様は、服を全て脱いで同じくバスタオル姿になっていた。交代で風呂に入った。ガラス張りの風呂なので中が丸見えだ。奥様は後ろを向いてシャワーをしている。その姿は、美しいものだった。町内会長の奥さんや下宿のおばちゃんは、お世辞にもキレイな体格ではなく下腹が緩んだ体形だったが、この奥様は、まるで40歳代とでもいえるような若いバランスの取れた体形。こんなきれいな姿を初めてみた。そして、我慢できず、バスタオルを取って俺も風呂に入った。奥様は浴室に入ってきた俺を見て、にっこりと笑ってから、おれの下半身を凝視した。そこには、人一倍大きな俺のペニスが直角に突き出ていた。奥様はそれを凝視してから、それを右手で握り、俺にキスをしてきた。俺は、握られているペニスを感じながら、彼女を抱き寄せて右手で彼女の尻を抱いて引き寄せた。そうした抱擁をしばらく続けた後、二人でベッドに向かった。