最終章、催眠権の終わり-2
山本はベッドに座ってこちらに手を振って「おかえり先生」と言ってきた
あまりに落胆し疲れて「山本、なんで？」と聞くと
「西野じゃなくて、ごめんなさい」と謝り
「西野は？」
「今日から違う家に行ってるよ、わかってますよね」
「ああ〜結局ダメだったか」と床に膝をついた
「ごめんね先生、どんなに愛し合っても催眠なので、勘違いしてると思って心配してきたんだ」
「山本は男にやさしいんだね」床がウルウルしている。
「あれ、今気づいた？ 僕は男にはやさしいんだよ、でも勘違いしないでね女が好きだから」
「俺もだよ、なぁ〜山本、西野の予約はいつまで埋まっているんだ？」
「結構、埋まっているし他校の校長からも来てるから要望は尽きないよ、前にも言ったが二度と使うことはできないと思って下さい」
「そんなにか」
「西野のモテ方は異常だからね〜」
「こんな事、いつまで続けるつもりなんだ？」
「良く分からないけど女子高生はブランド物らしいよ、僕が卒業したら辞めるつもりだったのに色々な人から説得されてて困ってる」
「鬼畜だな……」
「それを利用している人には言われたくないね」
俺は周りを見渡し
「シリコンで形取りしたマンコとかパンツや動画は消さなくていいのか？」
「問題ないよ、でもパソコンにある動画はコピーしたからね、そういえばＶＲ西野は最高でした」
「その動画類はどうするんだ？」
「人間研究だよ、10人いれば10通りの愛し方があるんだなと分かったし、僕の催眠のパワーアップにつながるんだよね」
「そうか……」
「ふふん、今何とも思っていなかったよね、普通は自分の痴態を見せるのは嫌がるもんだよね」
「……そういえば、常識的にそうだな、さらにそういわれても気にならないのは不思議だ」
「すごいでしょ〜」
「それも催眠か？素直にすごいな、かかっている方は分からない」
「でしょ〜、どうします？西野の穴埋めに誰か買います？」
「……なるほど、それが目的だったのか」
文字通り穴埋めだよな。梅沢や斎藤、山下、若月は妹込とか……ああ、でも斎藤がいいかな……斎藤にしようかな
「ごめん、それ全部埋まっています、斎藤なんて、登校拒否が治ったら人気が出てきて予約殺到中だよ」
「ん？ 山本は前から不思議に思うんだが、俺の心の声が聞こえるのか？」
「こころの声なんて聞けませんよ、実際に声に出てたじゃないですか」
「え、じゃべってたの」
「はい」
気づかなかった
「ちなみに、一生涯催眠をかけることはできるのか？」
「一生ですが、やったことないですね３ヵ月ごとに簡単にリセットしていますが、それが何か」
「そうか、それじゃ〜今の予約が全て終わったら、西野と結婚させてくれないか」
言ってしまった
「え！一生西野の催眠権を渡すんですか」
「ああ、毎月費用は払うんで、頼む」
「う〜ん、僕も一生かけられるのか、やってみたい思いはありますが……、
でも、途中で辞められると困るから、１年毎に契約ならやってもいいかもしれないですね」
「本当か！」聞いてみるもんだ
「西野なら良い研究材料になるし、佐竹先生がその気なら手伝いますよ」
「ありがとう、いつから結婚できるんだ」
「先生、高校生では結婚できないよ、それに予約いっぱいなので高校卒業まで待ってもらいますがいいですか？」
「良い良い、待つに決まっているじゃないか」
「そうですか、でも本当にいいんですか、西野は色々な男に貸し出されるんですよ、その後でも結婚できますか？」
「それって使用済みって事か？でも結婚する女性が前に何人とやってたかなんて普通分からないから同じだろ」
「割り切ってますね先生、
とりあえず西野の卒業後の予定は入れないようにします、もし、それまでに気が変わったら言って下さいね」
「気は変わらないよ、何年教師しても心が動いたのは西野だけだったし、ありがとう山本」
「承知いたしました。それでは帰りますね」と山本が立ち上がるので、
「そういえば、図書委員の福原は予約あるか？」と穴埋めの件を言うと、
「え？ ああ、ちょっと待って下さい」山本は俺のＰＣを立ち上げてＵＲＬを打ち込んだ。
すると画面にクラスごとの女子の顔写真が並び、それぞれの空き状況が表示されたのだ。
「これ先生のアカウントです、今月は無料で高権限にしましたので使える女性は多めに表示されています
ちなみに近隣の高校もありますんで、３ヵ月レンタルしたいならカートに入れて入金してください、クレジットカードも使えますよ」
卒業生も含めて、とんでもない数の女性が表示されていて、人気ランキングも乗っていた。
使用時間帯やオプション追加ボタンがあり、居住地を女の子の家にすると家族も使いたい放題になるらしい（結構高い……）
教師欄には梅沢先生も乗っていたが使用時間が短い、それでもレンタル中になっていた。誰だろう……
よく見たら、近隣高校に入学できなかった子も乗っていたが準備中になっていた。
さらにイベント情報として空き教室を使ったイベントがカレンダー掲載されていて、過去を見たら梅沢先生のスケジュールがあった。
「あの50本達成は予定通りだったのか……」、そのほかには意味わからないが透明トイレや透明更衣室の1週間視聴権などある。
パソコンの画面とにらめっこしていたら、いつの間にか山本は帰っていて、
数か月まって可愛い子にするか、普通だけど今すぐレンタルするか悩んでいると朝になっても決められず。
何日かうれしい悩みの時間を過ごしてから、
結局うちの部の胸が大きいマネージャーにした、そしたら彼女の家にいた大学生のお姉さんが大当たりだったので3Ｐで楽しませてもらった。