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催眠権売買2
【SF 官能小説】

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最終章、催眠権の終わり-1

とうとう3ヵ月が来てしまった。
「だめだ、西野と別れたくないよ〜」と朝から西野に抱き着いて離さない。
「ダメだよ、学校行く時間でしょ、昨日も無理やり二人で休んだんだから、今日は遅刻しないようにしなきゃダメだよ」
西野は仕事行きたくないので駄々こねてると勘違いしているみたいなんで
「そうじゃないんだよ、西野、俺たちは今日別れるんだよ、それはどうしようもないんだよ」
「ええ! どうゆうこと? 先生と私が別れるの?」
「いやだから、別れたくないんだよ〜でも今日、別れないといけない」
「え?、え?、え?、なんで、今日別れるの、私嫌われたの?」
「違うよ、今日学校に行ったら西野は俺のものじゃなくなるんだ」と西野の体をまさぐっていると、西野が俺の頭に手を置いて
「何言ってるの先生、大丈夫だよ、私は絶対に別れないから、明日も明後日も愛し合えばいいじゃん」
「本当か? 本当に別れないなんだな」
「別れないよ、先生の事大好きだもん」
「絶対だぞ、今日部活終わったらここに戻ってくるんだからな」
「わかってるよ、私の帰る家はここしかないもん」
「絶対だ、絶対だからな、来なきゃ俺は立ち直れないからな」
「わかったよ、夕飯作って待っているからね、今日は好きなもの作ってあげる」
「じゃ〜ミートスパゲッティがいい」
「ふふふ、おこちゃまなんだから、わかったよ作ってあげるね」
「ありがとう」涙で曇ってきた
「なんだよもう、いい大人が泣くなよ〜 いいこいいこ」
俺は西野に背中をおされて家を出た。
なんとなく、今日帰ったら家にいると思う、なぜなら催眠じゃなくて本当に俺の事が好きだからだ
西野は俺がいないとダメになる、西野には俺は絶対に必要だ。
学校に行き梅沢先生ともあいさつして、いつもと変わらない授業をこなす。
放課後になると、西野は陸上できれいなフォームで走る。
俺は西野を見て絶対に帰って来いと念じた。
部活も終わり、日誌をつけ、ドキドキの帰路につく
俺のアパートが見えたとき、部屋に明りがともっていた。
やっぱりそうだ、本当に帰ってきたんだ。
催眠なんてクソくらえだ。
俺は玄関を開けて「ただいま」と言ってみると
部屋の奥から「おかえり」と帰ってきた。
俺はうれしくて、靴を脱ぐのがもどかしくて
「西野、帰ってきたんだ、スパゲッティはできてるのか〜」
幸せだ、西野がいるんだ。
そう思い、部屋に入ると、催眠術師の山本がいた。



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