血統書つきの美少女-12
「こッこの人誰かッッ…!お願いッ!!やあぁああぁあッ!!!」
股間に触り続ける指を振り払おうと、涼花は全力で抗った。
抗うと言っても踏ん張りの利かぬ脚をマットレスに滑らせるだけであり、哀しいかな、その抗いは尻をヒョコヒョコと上下させるだけだった。
『全くもう……自分からボクの指にアソコを擦りつけてきてるじゃない?フヘへッ……すーちゃんのアソコ、熱くなってる……気持ち良くってアソコが興奮≠オちゃってるんだね?』
「イヤだって言ってるぅッ!ふぎッ…ひッ!こ、こんなにイヤだって…!イヤなのよおッ!!!」
涼花には自慰の経験がある。
経験があると言っても、それに耽るようなことは全くなかった。
初潮を迎えたといっても、まだまだ未成熟な身体である。
幼い性器はあらゆる刺激に対して敏感に過ぎ、自身での接触にすら思わず指を引っ込めてしまうくらいだった。
そんな繊細な幼器に、男は無遠慮な接触をし続ける。
薄布の上からとはいえ、幼花を押し伸ばすように撫で、幼豆を探り当てては爪を立てて擽り、涼花の一番深いところにまで続く幼穴の入り口にまで刺激は及ぶ。
それらは未熟な自慰から受けた感覚を遥かに上回る騒めきを涼花の中に生み出させ、何も知らなかった少女に女に産まれてしまった悲劇をまざまざと知らしめていた。
『……「イヤ」なの?何がイヤなのかなあ?フヘヘヘッ……イヤなの?イヤなのぉ?』
「ぅわあああッ!?だ、ダメって言ってッッッ…!!??」
スルッ…と股布の中に指が滑り込んできたのを涼花は感じた。
その忌々しい指は幼花を土足で踏みつけると、その二枚の間で妖しく蠢き、そして涼花に一切の弁明を認めなくさせる恥辱の音を奏でた……。
「イヤッッ…!あ…ッ!?あ"〜〜〜〜〜ッッッ!!!」
性的な興奮を覚えると濡れる≠フを、涼花は知っていた。
実際に、こっそりと部屋でスマホでベッドシーンを観た時など、ヌルリとした体液が股間から滲んだりしていた。
涼花は初めて絶望感を味わった。
嫌で嫌で堪らなくて、そして気持ち悪くて吐き気すらしていたのに、なのに自分の身体は《濡れた》のだ。
意識や感情とは無関係に、この身体の何処かでは性的な興奮を覚え、そしてそうなってしまった……。
涼花は自分の身体が、もう自分自身では制御出来なくなるようにされてしまったと思った。
「弄ばれた」というより、もっと苛烈な言葉でしか、今の自分は表せない。
この身体は「犯された」のだと……。
『フヒヒッ?すーちゃんの「イヤ」の意味がやっと分かったよお。小ちゃな女の子を拉致してペットにしちゃう変態なんかに触られて、それなのに感じちゃう〈イヤラしい自分〉が「イヤ」なんだよねえ?』
「ち、違うぅッ!!もう私から離れてッ!ひぐッう"ッ……離れてえッ!!」