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[姦獣共の戯れ]
【鬼畜 官能小説】

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悲鳴-2


「みッ…みみッ見られてるぅッッ!?明日香先生たすッ助けてえぇッ!!」

「離ッ…しなさいよぉッ!!んあッ…ああッ!す、涼花さんッ!?」


よく似た可愛らしいタヌキ顔の二人は、どうやら教師と生徒の関係らしい。
しかし、この明日香という女性の年齢からして、学校の教師となるには若過ぎるだろう。


『おいおい、テメェは何の先生なんだ?この手を離してやるから質問に答えろ』


鈴木が離してやると、明日香は飛びつくように涼花に覆い被さり、そして引き起こして抱き締めた。
気丈にもこの集団に立ち向かおうとする姿はカメラマンの恰好の被写体となり、その凛とした瞳は頼りっぱなしの幼い瞳とは対照的である。


「私はこの子の家庭教師よ!これ以上変な真似したらただで済まさないからッ」


威勢だけは認めるが、涼花を抱き締めた腕はプルプルと震えていた。
堅い革ベルトを解こうとしても指が上手く動かせず、だからといって涼花を抱えて走れるほどの力など持ち合わせていないのは明らかである。


「い、今ごろ皆んなで私達のコトを捜してるわ!あんな街中で誘拐なんかして、目撃者が居ないワケないんだからッ!」


男共はクスクスと笑った。
今、自分の腕の中には涼花がいる。
言ってみれば自分の力だけで、守れて助けられる状況を与えられている。
この好機の最中にあるのに、自分自身ではなく《誰か》が「助けてくれる」と言い放つのは、いくら追い詰められたとはいっても無責任≠ニいうものだ。


『フヒヒッ?家庭教師ってコトはさ、涼花ちゃんのお部屋で二人きりでお勉強してるんだよねえ?まさかいけないコト≠ニか教えてないよねえ……それはボクがするコトなんだから』

「ッッッッ!!!!」


明日香も涼花も、背筋に強烈な冷気を感じるほどの恐怖に襲われた。
この男共が拉致を行った意味と、あの数台のカメラが向いてくる意味、そして涼花に着けられた革拘束の意味をハッキリと認識せざるを得ない今の台詞は、ただの性暴力だけではない極めて異質な《蹂躙》に曝されるのを意味するものだ。


『プロポーション抜群の家庭教師に、これ以上無えってくらいのロリロリJCのDVDかあ……クククッ……けっこう〈売れる〉んじゃねえかあ?』

「ッッッッ!!??」


この部屋にある《カメラ》の目的を知らされた二人は、その目的の悍ましさに視界がグラリと揺れた。
涼花の前歯はガチガチと打ち鳴らされ、それは明日香も同じだった。
生まれて初めてその存在に触れた性犯罪者の集団に、平穏な生活しか知らぬ二人は抗う術すら持ち合わせてはいなかった。


「や…やだよッ……わ、私ッ…私ッッッ」

「……涼花さん大丈夫…ッ……私が必ず守るから…ッ」


これがかずさや美桜ならば、今の台詞にも説得力があろう。
だが、たった一人の男にすら敵わない明日香の台詞となれば、それはあまりに滑稽である。


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