承-2
【6】
(嗚呼、俺もヤリタイ)
不謹慎な思いが過る。
だが、そんな不謹慎な思いが災いしたのか、隙を突かれ引きずり倒されるとタコ殴りに遭う。
「う゛うぅっ」
あまりの痛さに、ろくな言葉も出ない。
「良いところで、邪魔すんじゃねえよ。死にてえか!」
そう言いながら、腹に数発、追い打ちのキックを入れる。
「 ……うぅ、…… ぅぅぅ 」
しこたま殴られ蹴りつけられた仲田は、貨物スペース隅に丸まり蹲り、苦悶の表情を浮かべる。
ガテン系は脂っぽい笑みを浮かべながら、もだえ苦しむ仲田に向かい、信じ難いことを言い放つ。
「もうこの娘は、俺無しじゃいられねえんだよ。俺のおんな、俺専用のまんこ、俺の奴隷」
仲田に反抗する気力が無いとみると、
「そりゃ最初は痛がってたが、こうやって何度もおまんこしてるうちに、段々と良くなっちまってな。今じゃ、こんな具合よ」
得意げに言う。
(……最初はって、コイツが処女を奪ったってことなのか?それに何度もって…… そんなの、ありえないだろ!)
だが、ガテン系が言うこと全て真実でないにしても、女子校生が処女ではなく、それなりの経験があることぐらい分かる。
そうでもなければ、こんな厳つい男の相手が務まるはずがないのだ。
そうでなければ、泣け叫びながら抵抗するはずである。
「ふうっ、まったく良いところで邪魔しやがって」
ガテン系はザラついた声でそう言うと、再び女子校生に圧し掛かる。
「あうっ!」
哀し気な声が響く。
「この娘、真面目そうな顔してる割に、ヤリマンのビッチでな。良いもの見せてやんよ」
そう言うと、女子校生の両脚を抱え、繋がり合う部分を見せつける。
「俺のチンポにたっぷりマン汁が絡んでるのが分かるか?おまんこ濡らしてるんだよ。レイプされた相手によ」
もはや目の前に居る、女子校生に対する当初のイメージは崩壊していた。
見ればガテン系の言葉通り、野太いペニスは、女子校生から滲み出た愛液に塗れ、ヌルヌルの状態だ。
(たっ、堪らない…… )
許されるなら、今すぐ自分がガテン系を押し退け、女子校生を心ゆくまで犯したい衝動に駆られる。
「オメエも、この娘とヤリてえだろ?」
ピストンしながら、振り返るガテン系が言う。
「ふざけるな!彼女を解放しろ」
涙目になりながら、なんとか虚勢を張る。
「カッコつけんなよ。なんなら、仲間に入れてやったっていいんだぜ。なあ、おい」
もしかしてレイプされた動画で脅迫され、何度も犯されているうちに、感じるようになったとでもいうのか。
仲田の疑問を他所に、ついにガテン系が昇りつめていく。
「くっ、う、うお゛っ、うぉぉ」
一瞬、声を詰まらせた後、獣のような卑猥な呻きをあげながら腰を痙攣させる。
まだ高校一年生の少女のなかへ、うらぶれた四十男の精液、粘度の高い白濁がタップリと吐き出される。
小さな唇から白い歯がわずかにのぞき、
「あっ、あぁぁ…… 」
と諦念とも悦びとも判断のつかない声がこぼれ落ちた。
「ふぅっ、良かったぜ。この調子で毎週頼むぜ」
ガテン系はそう言うと、ズルリッとペニスを抜き、立ちあがる。
女子校生は慌てて、剥き出しだった下半身を制服のスカートで隠し、膝を丸める。
よく見れば、愛らしくも清らかな顔は上気し、しっとりと汗ばんでいるではないか。
四十男を言われるまま射精に導いた少女に、清らかな女子校生の面影はない。
「分かったか、兄ちゃん。イマドキのJ.K.なんて、こんなもんよ。俺たちゃもう、ヤリまくりの、ハメまくりの仲ってヤツよ。これは双方納得ずくのセックスだ」
(あの清らかな三校生が、こんな奴とセックスして悦ぶはずが…… 嘘だ。この女子校生がヤリマンだなんて…… 絶対に有り得ない)
必死に目の前の現実を受けとめようとしない仲田だが、
(本当にヤリマンJ.K.、ビッチなのか?それも水部三校のセーラー服を纏った少女が? )
とも思いはじめている。
仲田にも同類の素養を感じ取ったのか、ペニスの汚れをティッシュで拭き取るガテン系は、悪びれることなく言い放つ。
「いいか、よく聞けよ、兄ちゃん。処女だろうが女子校生だろうが関係ねえ、しかっり弱みを握って、ハメ倒すんだよ。そうすりゃ、可愛いおまんこちゃんが、思いのままさ。無理やりでも、キッチリまんこに悦びを刻み込んだら、コッチのもんよ」
憧れの三部三校生のあられもない姿を眺めているだけに、ガテン系の信じ難い言葉にも説得力があった。
今まで違法配信動画でしか、J.K.のセックスを観たことがなかったので、嬉しい様な悲しい様な複雑な心境である。
今日これまで経験したこと全てが、仲田の脳内のなかで、グルグルと駆け巡り許容範囲を超えオーバーヒートする。
(嗚呼、もう、ぶっ倒れそうだ…… )
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