好恵(その1)-2
LMPでロストバージンさせた女性は数人いる。20代後半の女性が多い。皆,容姿が悪いわけではなかった。むしろ綺麗で大人しい女性ばかりだった。ここで処女喪失できてよかった,そんな口コミがSNSに乗せられていたことも確認している。
レイプ願望のある女性ともプレイしたことは何度かある。マゾ気のある女性には,言葉には出さなくてもレイプ願望のような感覚があるのは確かだと思っている。
しかし,両方。つまり処女でありながらレイプ願望を訴えた女性は初めてだった。訪れた女性の願望を叶えさせるのが本来の目的ではあるが,哲は一気に好恵という女性への興味を高めた。そして,何としてもこの女性はセックスまで持ち込もう。できれば,自分たちにとっても彼女にとっても刺激的な方法で。
「では,私たちのもとでロストバージンをしたいということでしょうか。」
「はい。」
「レイプ的な感じでですか。」
「はい。」
頷きながら彼女は,はっきりと答えた。
哲としては,彼女の意志が変わらないうちに今日の内にプレイさせるべきだと頭の中で様々な方法を考えながら話を続けた。
「今日,この後プレイすることもできますので,それでよろしいですか。」
「ここでですか。」
「いいえ,宮崎さんと相談して別な場所を押さえます。」
まだ,午後6時を少し過ぎたところである。ホテルやレンタルスタジオなどいくつかの候補があるが,まだ押さえるのは間に合うはずである。
「どんな場所がいいですか。ホテルでもいいですし,今はレンタルスタジオがたくさんありまして,一軒家的なところやマンション,教室などもありますよ。」
「教室ですか。」
「もちろん,本当の教室ではありません。教室的なスタジオですが。」
好恵は,教室という言葉に強く反応したようだった。彼女をもう少し探るため聞いてみた。
「教室に何か特別な思いでもある。」
「あの,私教師をしているので。」
もしかしたらと思ったが,やはりそうなのだ。堅い職業なのではないかと思ったが,彼女は中学校の教員をしているらしい。
「では,教室は嫌ですよね。」
「いえ,教室がいいです。」
おそらく,そう答えるだろうと思った。
「教室でレイプされるという想定でよろしいですね。」
「はい。お願いします。」
「教師として,それとも生徒として。」
彼女はしばらく考えているようだった。
「生徒としてがいいかな」