止められぬ欲望-4
『や、やった!やった!捕まえたあ!』
『チョロいもんだな。じゃあ少し移動するか、このスマホをぶっ壊して捨てなきゃなあ』
田中の運転する箱バンの後部席には、佐々木と鈴木が座っている。
《メス牧場》から間引きしたメスの、その生年月日や名前を調べようというのだ。
『え〜と……2008年9月7日生まれ……森口涼花ちゃんだって。愛ちゃんより一才年下だよお』
『コッチは2000年2月12日生まれだ。名前は津川明日香…か。見たところ大学生ってトコだろうが、コイツとどんな関係なのか……』
佐々木は涼花という美少女を膝枕にして乗せると、プニプニと柔らかな頬を撫でながらまじまじと見つめた。
それにしても小さな顔だ。
大人用のマスクを着けさせたら、おそらくは顔の殆どは隠れてしまうだろう。
『……可愛い…ッ』
電撃で痙攣を起こしている瞼は長い睫毛をピクピクと揺らし、やや幅の広い低い鼻も一緒になって震えている。
セーラー服特有の大きな襟には紺色のラインが三本走り、それはフロント布にも施されている。
明るい青のスカーフはふんわりと膨らみ、膝丈の紺色のスカートはクジャクの尾羽のように広がっていた。
『す、涼花ちゃん……聞こえてるよね?ボク、涼花ちゃんに一目惚れしちゃったんだ……』
「……かぽッ……ちゅぶ…!」
胸の昂まりのままに佐々木は涼花の唇を奪った。
涼花にとっての初めてのキスが、こんな最低・最悪なものになった……と想像するだけで、早くも男根が弾け飛びそうになる。
『今からヤッちまったら楽しみが減るぜ?ほら、川原に着いたから簀巻きにしちまいな』
川面に走る涼風に青葉がなびく。
おそらくは、二度と拝めないであろう陽の光りに包まれる車内で、二人は毛布に包まれて麻縄でグルグル巻きにされてしまった。
『ああ……早く姦りたいなあ……』
先程の接吻で、もう佐々木の頭は理性を失っていた。
ズボンのファスナーを開けて、そこから手を突っ込んで男根をまさぐり回している。
鈴木は呆れると同時に、楽しみになっていた。
雪絵の血を受け継いだ愛にも勝る美少女が、こんなイカれた変質者の餌食とされる。
どんな悲鳴をあげ、どんなふうに朽ち果てるのか……。