覗き-1
元旦明けは休みである、新聞販売所は月一日だけが唯一の休日で連休は無い。
したがって正月といっても旅行などできるわけもなく、せめて贅沢なおせちを楽しむ。
雪子は予約していた3万円のおせちを用意していた。
裕也も、もう成人していることもあり高級なワインも買っていた。
浩一郎が目を覚ましたのは夜7時を回っていた。
「ようやくお目覚め」
「もうこんな時間か、佐伯は元気だったか」
「はい、元気そうだったわ、あの分だったら今月中に出てくると思うわ」
雪子と佐伯の情事など知らない浩一郎はその言葉に安どしていた。
「食事にします・・・裕也君呼んできて」
「はいよ」
浩一郎は二階に通じる階段こしに大きな声で呼んだ。
「今行きます」
「さあ、裕也君も食べてね、お酒も用意したから」
雪子は豪華なおせちを広げグラスを裕也の前に差し出した。
「凄いですね、こんなおせち初めてです、頂きます」
「どうぞ・・一年頑張ってくれたんだからこれぐらいわね」
ワインを開けると裕也のグラスに注いだ。
「裕也、俺たちに子供がいないんだし、良かったらこの店継いでもいいんだぞ」
浩一郎は真面目な顔で言った。
「やめなさいよ、裕也君は大学出てから将来があるんだから」
雪子は浩一郎の言葉を遮った。
「ありがとうございます、考えておきます」
裕也にとってその話は考えるに足りることであり、浩一郎の言葉は有難く思えた。
その晩、夕食を済ませると普段は銭湯に行くのだが雪子の計らいで家庭風呂を使うこととなった。
浴室は3年前に改装したこともありモダンで快適であった、雪子が使うと思われる高級なソープやシャンプーが備えられていた。
裕也は首まで浸かりながら正月の休日を満喫していた。
「雪子」
「なに?」
「久しぶりにするか」
「何を?」
「アレだ、お前も遣りたいんだろ」
「まあ・・・できるの・・・」
裕也が風呂出たら一緒に風呂に入ろう、その後にどうだ」
浩一郎はいつになく雪子を誘った。
裕也は風呂から上がると洗面所に出て冷たい空気を体に浴びていた。
「出たの・・」雪子の声で下着を急いでつけた。
「ありがとうございます、先に頂きました」
「これから私たち入るからそのままにしておいてね」
「はい・・・?」
裕也は着替えて二階へ向かいながら雪子の言葉を振り返っていた。
・・私たち入るから・・・
(あの歳で一緒に風呂に入るのか・・いいなあ・・)
裕也はいつしか雪子をおかみさんというより一人の女として見ていた。
ふくよかな白い肌、胸だけでない大きな尻も裕也はお気に入りだった。
はたちにもなれば大抵の男は童貞を捨て、彼女の一人ぐらいはいてもおかしくない、しかしまだ裕也は童貞であった。
暫くすると一階の夫婦の行動を察する音が聞こえた。
裕也の部屋の真下あたりが浴室で風呂の桶を使う音や会話も少し響いてくる。
やはり耳を棲ませると雪子の声が響いていた。
裕也はこっそりと一階に降り浴室の廊下前に立った。
ドアの向こうに湯煙が立ち人影が浮かんで見えた。
「雪子、少し肥えたか・・」
「嫌なこと言うわね・・あなたも爺さんの身体だよ」
「ハハハ・・そうだな、お前はまだ熟れ熟れの身体だな」
「そう・・背中流してくれよ」
夫婦のたわいもない会話が続く
「本当にこんなんで出来るの?」
「頑張るよ、なんだったらここで遣るか」
「ここで?・・・」
雪子はソープをとり浩一郎の股間に泡立てた。
「久しぶりええ気持ちや・・少し元気が出てきたぞ」
しかし佐伯のあの凛凛とそそり立つペニスとは比べようのない脆弱な夫のモノを雪子は嘆くのだった。
「本当にできるの・・・」雪子はそう言ってから爆尻を浩一郎に差し出した。
「バックでいくのか・・・・俺の好きなスタイルだ」
浴室の外で伺う裕也のベルトは外されていた。
「・・・ああ・・あなたいい・・」
浴室の情交が視覚と耳から刺激する。
「おかみさん、堪らないよ」
「あなた、もっと突いて、もっと」
「うっ・ううっ・・・気持ちええぞ雪子・・」
(おかみさん、俺も遣るよ)
パンツから取り出したペニスは先走った汁で濡れている、裕也は手に握りしめた
「ううう・・・」
「ああ、あなた・・・いい〜」