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偽装結婚
【義父/義母 官能小説】

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夢中・・・-2

信子は三太と車に乗り込むと、自友党本部に車は向かった。
三太と二人、仕事として同行するのだが、信子はデート気分で今日のスーツを選び、普段より
短いスカートを履いた。

車の中で三太に今日は、普段の姿より女性らしいと褒められた、信子の変化も見逃さない
女を魅了するスキルが高い様だ。


信子のプライベートの携帯が鳴る、「誰でしょう?」三太に聞こえる様に反応した。

「おじい様ですか(笑)ええもぅ党本部近くまで来ています」
「ええそうですね ハイ 判りました。そちらに移動します」

信子とのアポを、秘書が党関連の仕事と勘違いし、党本部を待ち合わせ場所に指定した。
山本氏本人は、久しぶりの孫娘との再会に、夕食をしながら会おうと考えており、
待ち合わせ変更の電話を自らして来た様だ。

「赤坂にお願いします」
「料亭か?」
「イタリアンだと思います」
「会食にイタリアンとは珍しいな(笑)」
「私が好きなので多分それで・・・」
「可愛くて仕方ない様だな孫が(笑)」
「独身の恋人もいない寂しい女です」
「私にはど真ん中のストライクだけどね(笑)」
「本部長は女性を褒めるのがお上手ですね」
「本音なんだけどねぇ〜(笑)」

信子は車内での三太との会話で、激しく濡れてしまった。典子との会話も影響している、
本部長の好みのタイプだと直接聞かされて、冷静でいられる訳がなかった。

大きな目印や派手な看板がある店ではない、地下にある店で、看板の電気は消されている様だ。

店内は考えていたより、広かった。受付に黒服が立ち、名前を言うと案内された。
幾つかの個室があるようだ、10人程度か座れるテーブル席だ。貸し切りにしているのだろう、
客は私たちだけで、後は従業員だ。
席に着いて直ぐに、入口のベルの鳴る音が聴こえた。

入店して来た人間は、相当に圧がアル御仁だと感じた。
信子も直ぐにおじい様だと感じた。

案内され若々しい精力漲る、副総裁が入ってくる。
「おじい様お久しぶりです(笑)」
信子は席を立ち、祖父を迎え入れる
「あぁぁ信ちゃん久しぶりだね(笑)」
副総裁は、信子にハグをすると頬にキスをしていた。

三太は隣で、二人の行為を観ていて、儀式が終ると、
「本日はお時間を頂きありがとうございます」
「袋小路三太です」
名乗り頭を下げた。

「話の内容は理解しているつもりだよ」
「君の父上には私も党も色々と世話になった」
「よろしく」
手を差し出されて握手して席に着いた。

シャンパンがグラスに注がれ、乾杯して一口飲むと、ビジネスマンらしく仕事の話を三太が、
始めた。
1から10まで説明する気で話し始めたが、10の内9は理解していた、要は聞きたい事の質問に
答えるだけで良かった。
「それで大手の共同企業連合は集まるのかね?」
「話に出ていた企業からは承諾を頂き、今回のコンペの資料には名前を連ねています」
「何だ承諾まで採っているのか(笑)」
「ハイ副総裁に相談するのですその程度の準備は(笑)」
「私がやる事など何もないじゃないかぁ(笑)」
「実務に長けた先生に日本国を代表して相手国に行って頂き、本気度をアピールして欲しいのです」
「海外への高速鉄道売り込みは、日本国の目玉だからな(笑)」
「良く理解している者を手配しよう」
「ありがとうございます、後もう一つ」
「何だね」

計画には、路線周辺に工業団地をいくつか用意する、参加企業の団地入りは、当然として、
第二の京阪地区をイメージしているからには、日本の有名企業には参加して欲しい。
工業団地にも限りがある、今から国主導で募集を掛けて高速鉄道完成の際はこれだけの
企業が工業団地に参加すると、最終的なアピールをしたいと伝えた。

「なるほど相手国への第三の矢だな(笑)」
「ハイ只、コンペ中に参加企業をアピールしたいですから直ぐにお願いします」
「よっしゃよっしゃ(笑)田中電話」
秘書から電話を受け取ると、副総裁は首相と打ち合わせし、明日の公示を約束した。

副総裁が電話を切ると、三太は頭を下げ、「現状は以上です」と言った。

「君の様に話が早いと喫茶室で済むから簡単なのだが(笑)」
「おじい様、本部長が準備されたので、このようにスムーズなのです」
「そんなに怒るな信ちゃん判っているよ(笑)袋小路の3男だ、噂以上だな(笑)」
「ハイそうです」
「随分と信ちゃんには珍しい(笑)男を褒めるとは・・・」
「嫌ですよおじい様、本部長は私の直属の上司ですよ」
「そうか(笑)惚れたか、信ちゃんも春が来たか良い良い」

それからは、イタリアンと美味い酒で、祖父と孫が中心で話が盛り上がった。

副総裁とは3時間近くの楽しい会食となった、酔って機嫌よく帰られて行った。


車で信子のマンションまで送ると、夜遅いので部屋の前まで送ると、車を待たせ三太は
信子と部屋の前まで行った。
「今日は本当に助かったよ」
「私は何も・・・(笑)」
「今度は二人で食事でもしたいね」
「典子会長に叱られます(笑)」
「一度付き合ってもらうよ」
三太はそう言うと、信子を抱き寄せて唇を重ねキスした、信子が嫌がらないので、結構長く
唇は重なり合い、舌先が触れて止まらない雰囲気になる。

「それではお休み、約束は忘れないでくれよ」
「ハイ」
信子は小さな声で返事した。


三太が去った後、信子は暫くドアの前に立ち、唇を中指でなぞりながら微笑んで家に入った。




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