卒業-6
『ネットのコメントはファンのものじゃないんだ?少なくとも俺は田名部麻友の大ファンだぜ?ファースト写真集のまゆまゆ≠熹モチたし、長い廊下パシリ隊≠チてまゆまゆ以外は全員ブスっていうクソゴミユニットのCDも全部買ったんだからなあ』
「……い、今の何よ…!?私のメンバーの悪口なら許さないわよ!」
『まゆまゆってホント仲間思いな良い人なんだねぇ?あんな速攻で消えたブスを気遣うなんてさあ』
『でも〈分かった〉よね?全く売れなかったユニットのCD買ったってコトは、この人は本物の大ファンだってコトさ。ンフフッ…さあ、ファンの皆さんを楽しませてくださいねぇ』
高橋は麻友の股間に顔を近づけて、軽く息を吸い込んだ。
鼻腔をツンと刺激する異臭は、何処か甘ったるくて芳しい香りがする。
尻の割れ目も熟成されたワインのような香りを放っており、どうしようもなく唾液が溢れてくる。
『好い匂いだなあ〜……でも画面からは伝わらないんだよなあ〜』
『どうやったら画面の向こうのファンにこの匂い≠届けられると思う?』
「ちょッッッ!?ああぁああッ!!!」
いきなり高橋は眼前にある麻友の股布に人差し指を当て、微かに刻まれた縦筋を上下になぞり出した。
そして伊藤は尻の割れ目に人差し指を突き立てると、その極薄の布地の上から肛門を擽り始めた。
遂に始まってしまった残酷なる接触に麻友は声を裏返して叫び、そしてその指先を振り払わんと激しく尻を振り乱して抗う。
『まゆまゆの匂い付きパンティをプレゼントされて喜ばないファンは居ないよねぇ?じっくりたっぷりと染み込ませないとぉ』
「や、やめてぇッ!?ドコに触って…!!!やだあぁぁあッ!!!」
『ちゃんと拭いてるかあ?まさかクソ染み付かねえだろうなあ?』
人として秘匿するのが当然の陰部の汚れが、あろう事か純白のパンティに付着させられる……始めっから恥辱に過ぎる悪戯に曝された麻友は顔を真っ赤にして身体を捩らせて叫ぶが、麻縄で吊り上げられている臀部の動きは振り払うには不十分なものにしかならず、更に乳房の圧迫感すらも喪失するという事態に陥った麻友は、この部屋に残された唯一の《希望》に、改めて縋りつく……。
「おッお願い斉藤さんんッ!!たすッ…た、助けてえぇぇッ!!!」
「ッッッッッ!」
畜生にも劣る卑劣な男共は、麻友のブラジャーを外して手首に巻きつけていった。
憎悪を超える憎悪に震えが止まらない美桜の目の前で繰り広げられる光景は、止められるならば止めたいと切実に願うほどの惨虐なものである。
『まゆまゆってオッパイも丸いんだあ?へへッ……乳首も乳輪も可愛いピンクぅ』
「いぃッ!?これ以上触らないでよぉ!!こ、この人を止めてえッ!!お願い早くうぅッッッ!!!」
(わ、分かってるわよ!分かってる…ッ……で、でも私は…ッッッ)