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[姦獣共の戯れ]
【鬼畜 官能小説】

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卒業-5


胸の高鳴りに呼吸も高まる三人組は、伸びをしている猫のような姿勢をとっている麻友の身体を、ジロジロと舐めるように眺めた。


四つん這いの姿勢であるのを差し引いても尻の大きさと腰の括れは『素晴らしい』の一言で、ガバっと股間を開きながらグンッと重そうな尻を持ち上げる様は、写真集に載っていたどのバックショットよりも刺激的だ。
透けるほどに真っ白なパンティは尻の割れ目にしっかりと食い込み、秘肉の肉付きの良さすらも見事に惹き出してくれている。
お揃いのブラジャーも清潔感に溢れており、谷間に輝く小さな汗の粒が食欲をそそらせる。


『遠慮しないで喜べよ?今から俺達が本物の田名部麻友の《卒業DVD》を作ってやるから。ファンの奴らの『観たかったまゆまゆ』を全部詰め込んでやるよ』

「ッッッッ……な、何なの…!?さっきから何なのよぉッ!?」


麻友の思考は、困惑というより混乱に近い……大量のカメラが自分に向き、ストッキングを被った男共が目をギラつかせて発狂モノの言動を繰り返して迫ってきている……。
泣き顔は引き攣ってグニャリと歪み、不自然に曲がった口角はまるで笑みのようでもあった。


『だ・か・ら……田名部麻友のファンの期待に応えるDVDを作って売るって話だよ。まあ心配すんな。会員限定の販売だから、間違っても週刊誌の話題にゃならねえからさ』

『もちろん無修正のモザイク無し動画だよ?だからさっき言ったじゃない。『観たかったまゆまゆ』を《全部見せる》って』

『そうそう。さっき脱がしたTシャツとジーンズ、アレは先着順にプレゼントするからね?CDだって初回特典ってのあるじゃない?それと同じだよ』

「ッーーーーー!!!」


アイドルである事に人生の半分以上を費やしてきた麻友には、これ以上は無いと言い切れるほどの侮辱と屈辱が浴びせられた。
グラビアや写真集の用途を知らないほどうぶ≠ナはなく、それでもファンの方々が喜んでくれているからと、恥ずかしさを押し殺して挑んできたのに……。


「……ふ…ふざけないで…ッ!私のファンはそんなの望まないわよ!そんな人は一人だって居ないわよぉッ!!」


ファン心理の、その殆どが恋愛感情で占められていると気付くのに、さほど時間は掛からなかった。

ライブ会場に集まってくれた大勢のファンが作り出す大波は、皆が皆、純粋でキラキラと輝く眼差しで声援を送ってくれていた。
熱心に、そして熱烈な瞳は、確かに恋心を抱いた人の煌めきだった。

アイドルを目指し、そしてその夢を叶えた麻友は、彼らの《想い》だけは決して裏切るまいと誓った。
好きな人に〈嘘〉があり、イメージと真逆な裏の顔があるなど、それはファンに対しての裏切りでしかない……そう思ったからこそ、麻友は異性には近づかなかった……疑わしきツーショット写真にすらならないようにと、常に細心の注意を払う日々……それは芸能界を去る日まで貫き通された、まさに信念であった……。


『もしかして[まゆまゆ・お尻]でネット検索したコト無いのぉ?『まゆまゆのデカケツを叩きながらアナルに中出ししたい』とか『ノースキャンダルのバージンマンコとアナルを交互に犯したい』とかそんなコメントばかりだよぉ?』

「そッ…そんなデタラメなんか…ッ…ファンじゃない誰かのコメントなんてッッッ」

『そういや中学生でデビューして去年までスキャンダル無しだよなあ?ホントにバージンなのかファンなら興味津々だろう』

『今回の撮影で終わり≠ネんだからさあ、素直に告白しちゃう?それともじっくり調べられちゃうっていう《見せ場》を作っちゃう?』


必死に振り向きながら怒りをぶつけてくる麻友を、男共は煽っては笑う。
泣きながら怒るというアイドルにあるまじきその表情は、それだけでも価値がある。
子供のように前歯を下唇に被せ、眉間に眉毛をギュッと寄せて睨んでくる泣き顔は、麻友の顔に否定的だった鈴木と吉田と田中すらも惹きつけていた。


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