決勝D女子50m自由形-1
川口ルリカが最初の決勝種目に臨む。予選は目標以上のタイムを出して3位で突破。自信を深めて決勝に向かう。
予選1位はクラブの先輩、真理子のライバルといわれる松村奈央(24歳)、2位は40歳にして現役を続けることから「泳ぐ美魔女」と最近は呼ばれている小林日菜子と続く。
奈央の専門種目は一応バタフライだが、50mと100m自由形でも常に上位に絡んでいる。黄色いLサイズの水着を着ているが、スプリンターらしいムチムチ体型ではなく400m以上の長距離が得意そうなスレンダー体型なのでバストのラインもヒップのラインもくっきり浮かび上がるようにもみえない。乳首も乳輪も大きくないが硬くツンと浮き上がっているように見える。
日菜子は自由形短距離一筋で、オリンピックや世界選手権など国際経験も豊富。結婚、出産を経ても現役生活を続け日本選手権25年連続出場、全国社会人大会18年連続出場で特別表彰を受けた「レジェンド」的存在だ。子持ちの40歳であっても年齢よりも若く見えるルックスとスプリンターらしいムチムチ体型を維持し続ける秘訣はミセス向けファッション誌で何度も取り上げられるので大人の女性にファンが多い。黄色のLサイズの水着からは大人のオンナに相応しいメリハリのあるボディラインがはっきりわかる。
3レーンにルリカ、4レーンに奈央、5レーンに日菜子と黄色い水着を着た3人が並ぶ。バストはルリカが一番大きく、10代らしくボディラインがふっくらとしている。
スタートして3人とも同じくらいの反応の速さでプールに飛び込む。15m過ぎても8人はまだ横一線。ルリカはキックを強く打てているしプルもしっかり打てる。25mあたりでじわりとルリカが先頭に立つが奈央、日菜子も食い下がる。
しかし、残り15mでルリカがスパートをかけるとようやくリードができた。ルリカは抜け出してからもスピード衰えずこのまま先頭でゴール。程なく2位に日菜子、3位に奈央と続いた。
「胸をつぶすというか外側にずらしてみたらプルがしやすくなったので良かったです。真理子さんがやっているのを見て、やってみようかなと思ったので感謝したいですね。ハイレグでキックも思い切りできたのも良かったですね」
50mで手応えよく優勝できたルリカ。ヒップの割れ目や少しつぶしてもFカップという大きさがわかるバストがくっきり見えても気にするそぶりはなかった。
「川口さんを見ていると高校の頃を思い出しました。こんな水着をみんな着ていて、プールから上がるとすぐにタオルかセームで水着を拭いて、誰かの乳首とかヘアが透けているように見えると『見えてる!』って指さしながらキャッキャッ騒いでいたし。あのころのポテンシャルが戻ってきたような気がしたから最近にないいいタイムが出たんでしょうね。100も川口さんと一緒みたいなのでまた頑張ってみます」
40歳に見えないはにかんだ笑顔で日菜子はレースを振り返った。