投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

ワンメイク!
【スポーツ 官能小説】

ワンメイク!の最初へ ワンメイク! 4 ワンメイク! 6 ワンメイク!の最後へ

決勝A女子100m平泳ぎ-1

予選で自己ベストを更新した高橋ともえは特別なことをする必要はないと考えていた。一方、ベテランの山本華莉奈は悩んでいた。サブプールでクールダウンをしている途中、水中にいるままではあるがおもむろに水着を脱ぐ。プールサイドには小さくたたまれた黄色いLサイズの水着が置かれている。華莉奈は煮詰まると男子選手がいてもこうする。
19歳の時に当時水泳界を席巻していた高速水着ではなく従来型のハイレグワンピースを着て日本選手権を制したという華莉奈だが、普段使っているものとは違うブランドの水着にはなかなか順応できない。これまで考えてきたことを一度忘れて、この水着に自分がどう合わせるかをとにかく考えてみようと水中に身をゆだねてみた。華莉奈は招集所に向かう時間が近づくと小さくたたまれた水着を取って水中でまた着直す。バストを敢えて押しつぶさず軽く持ち上げ、ヒップの部分を引っ張ってみた。

女子100m平泳ぎ決勝の選手紹介で真っ先に華莉奈の名前が呼ばれプールサイドに姿を見せると観客はどよめいた。経験豊富な華莉奈がかなり苦戦していることにファンは戸惑っているようだ。
最後に呼び込まれたともえは自信に満ちた表情でプールサイドに現れた。スタンドの観衆の声援に手を振って応える余裕もある。淡いブルーの水着越しに、手を振るのに合わせてDカップが動くのが見える。

8レーンに華莉奈、4レーンにともえ。新旧の平泳ぎのエースが離れた位置でスタートする。飛び込んで15mを過ぎるとともえが先頭、華莉奈は3番手。しかし、5人がほぼ一団の状態で50mのターンを迎える。電光掲示板ではともえがトップ、華莉奈がわずかの差で2番手と出た。
ターンの後、浮かび上がったところで華莉奈が先頭に立った。普段の華莉奈ならここでピッチを上げて一気に突き放すが、ともえもそれに合わせてピッチをコントロールしてきて食い下がっている。
残り15mでも華莉奈のリードはほんの少しで突き放せない。キックのピッチ、力強さは変わらない。ハイレグだからこそ見えてくる効果のようだ。残り5mでともえが並んで抜き去ろうとするが華莉奈は離れない。勝負は最後のタッチまでわからない。電光掲示板はともえの優勝、華莉奈の2位を示した。優勝したともえは3位になった葛西なほみ(26歳)とともに自己ベストを更新した。
「あそこで山本さんが先頭に立つとだいたい突き放されますけど、最後までついていけたから良かったです。2本続けて自己ベストを更新できたので、水着は替えた方がいいかもしれませんね」
嬉々としてレースを振り返るともえ。ヒップの割れ目、小さな乳首は水着が濡れてまたくっきりして見える。
華莉奈の表情はレース前より明るくなっていた。胸の谷間の部分に水が入り込むことで感覚的にプルがしやすくなったのがその要因だったようだ。
「普段よりバストの部分がきつく感じて予選の時は戸惑っていましたけど、水着の着方を変えて楽にできました。思ったより早く高橋さんより前に出たのでいけると思いましたけどね。高橋さんにはハイレグがやっぱりいいのかな? ペースが落ちる感覚がなかった気がしますよ」
華莉奈は次の50mに向けて自信を深めていた。


ワンメイク!の最初へ ワンメイク! 4 ワンメイク! 6 ワンメイク!の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前