投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

[姦獣共の戯れ]
【鬼畜 官能小説】

[姦獣共の戯れ]の最初へ [姦獣共の戯れ] 110 [姦獣共の戯れ] 112 [姦獣共の戯れ]の最後へ

癒えぬ飢え-2



『今日こそ拉致ってやっからなあ……』


軽自動車は住宅地から出て、大通りに抜ける道路に止まって麻友の家を観察する。
そして箱バンはゆっくりと住宅地を回り、他の家の様子を伺う。
次から次へとその住宅地から車が出ていき、まさか家族≠ェ狙われているとも知らぬ真っ黒な高級車に乗った夫婦もまた、男共の直ぐ脇を抜けていく。
十数分の後には他の家の前から車が無くなり、辺りはシーンと静まりかえっていた。


『よ〜し、じゃあ佐藤達に適当な店から適当なチラシ持ってくるように言え。営業のフリして他の家に訪問させろ』


鈴木は無人と思われる家が本当に無人なのかどうか、佐藤と高橋に確かめさせる作戦を指示した。
目撃者を絶対に生ませない為の作戦であり、その辺りはやはり慎重である。


『インターホンに顔を映すなよ?あと手袋して指紋は残すな。いいか、確実に確かめんだぞ』


二台の車は住宅地から少しだけ離れた位置に停車した。
そして残された佐藤と高橋は家々を回る。
何度もインターホンを押し、家の中の物音にすら注意を払う徹底ぶりだ。


『しらみ潰しに当たりました。誰も居ません。何回も確かめました』

『そうか。そろそろ昼も近いし、もしかしたら買い物に出掛けるかもしんねえ。もし出てきたらしつこく営業を掛けろ。そして直ぐに連絡しろ。絶対に逃すな≠諱x


気がつくと、かなり陽が高くなっていた。
この住宅地にターゲットの女性一人という絶好のチャンスを逃すわけにはいかない。

何度やっても気分は昂まる。
平穏な生活を送っている無実の女性に、自分達だけの弱肉強食の世界の残酷さを思い知らせてやれるのだ。
しかも今回は行き当たりばったりではなく、何日も前から計画したもの。
思いっきり欲望をぶち撒けたいが故に、自慰は封印してある。

完璧な狩りを成し遂げ、無遠慮に姦したい……。

絶対に目立たず、しかし監視の目を緩めはしない。

佐藤は住宅地を抜けるように歩き、そして思い出したように中の道路に入る。
高橋は反対側を彷徨き、何か変化が現れないか注意深く見ていた。


(……あッ!?で、出て来たッッ)


高橋は麻友が玄関を開けて出て来るのを視認した。
Tシャツにジーンズという格好はそのままで、手にはスマホと車の鍵が見える。
だがサンダル履きというところを見れば、何処かに出掛けるというより、車内に置きっぱなしの忘れ物を取りに出て来ただけと思えた。
慌てて鈴木に電話をかけ、そして何食わぬ顔をして目指す家へと歩いていく。


(よ、よし!佐藤が声を掛けたッ!)
 


[姦獣共の戯れ]の最初へ [姦獣共の戯れ] 110 [姦獣共の戯れ] 112 [姦獣共の戯れ]の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前