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お化け屋敷
【熟女/人妻 官能小説】

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お化け屋敷の探検-1

(懐中電灯無いから見えないなぁ)

 懐中電灯を持って居ない私は、暗い室内を恐る恐るゆっくり歩いて行きました。おじさん達は、本番の練習をすると言っていましたが、中からはおどろおどろしい曲が流れているだけのようで、練習して居るような気配は感じませんでした。私は更に歩を進め、再び落ち武者が居た部屋に入りましたが、中には誰も居ませんでした。

(アレェ!?お化け屋敷の練習しているんじゃなかったっけ?)

 私が思わず首を傾げていると、

「ウッウゥゥン」

 突然何処からか、女の人の艶めかしい声が私の耳に聞こえて来ました。その声が暗い室内と交わりあって、何処か不気味でありながら、妙な色気がありました。

(な、何、この声!?さっきは無かったような?)

 私は少し恐怖を感じましたが、辺りをキョロキョロすると、どうやら取り付けられたスピーカーから聴こえてくるようでした。この時の私には、この声がお化け屋敷で流すテープか何かの声なのか、それはまだ分かりませんでした。ですが、この声の出所を探ってみたい探求心に駆られました。

(本物のお化けだったら嫌だなぁ!?)

 臆病な私は、本物のお化けだったらという感情が湧き、なるべく物音を立てないように歩きました。

「ウッウゥゥゥン・・・・・エッ!?な、何?私、どうして・・・」

(エッ!?この声・・・お母さんに似てないか?)

 再びスピーカーから流れてきた声を聞き、私は思わず立ち止まり、もう一度今聞こえた声を思い出すと、この声が聞きなれた声であり、それが家の母の声に似て居ると思えてきました。私がそう思っていると、暗い室内に男達の笑い声が聞こえて来ました。

「「「「へへへへへへ」」」」

「あ、あなた達は・・・私、どうして!?」

「奥さんは、お化けに驚いて気を失ってたんですよ」

「そうそう、それを俺らが助けたって訳さ」

「そ、そうでしたか・・・エッ!?キャ!」

(お母さん!?)

 私は思わず母の悲鳴が聞こえた瞬間、速足で前に進んで居ました。母の身になにかあったのだろうかと思うと、暗い室内でしたが、私はそのまま歩き、井戸と襖があった部屋の前に着きました。私はそっと中の様子を窺いましたが、薄明りに最初は中の様子が分かりませんでした。次第に私の目が慣れ、もう一度周囲を見渡しましたが、母の姿は見当たりませんでした。

(この部屋でも無いのかなぁ?)

 私がそう思ったのも束の間、再び母の声が聞こえて来ました。

「私、何で・・・」

「いえね、奥さんが苦しそうでしたから、少し服を・・・」

「オイ!マイク入ったままだぞ」

「エッ!?いけねぇ・・・」

 受付を担当して居た眼鏡のおじさんの声を最後に、スピーカーから声が聞こえなくなってしまいました。


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