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白百合散る
【熟女/人妻 官能小説】

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水揚げ-7

(ああっ、いやっ、やめてっ、やめてーっ)
顔の見えない男にのしかかられて、足を広げさせられるところで目が覚めた。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ」
(夢だったのね)
部屋には誰もいない。出ることはできないが、拘束されてもいない。思い切りノビをしてみた。
「ん〜っ、ふうっ」
久しぶりによく眠れたようだが、逆に体が少しだるいような感覚だった。気分を変えるためシャワーを浴びることにした。
(なんだか胸が大きくなったような・・・、腰のくびれは細くなったような)
体を洗いながら、自分の体の変化に気づいた。
ギィー
トシが入ってきた。
「よぉ、シャワーかい?感心、感心」
成美は水を止め、タオルで体を隠すが、トシがいることと、タオルが乳首をこすることで潤んできてしまう条件反射に悲しみと諦めを覚えた。
「今からは何もしないぜっ、お前さんはこれから飯を食って、化粧してお客さんをお出迎えだっ」
「好きにするがいいわっ」
「へへっ、相変わらずだなっ、ほらっ、下着をつけなっ」
成美に向かって放り投げた。この部屋でかつて脱がされたものだった。やはりブラジャーはきつくなっていた。パンティもお尻の部分は窮屈で、くびれには余裕があった。無理やり胸を押し込むようにカップに入れたため、谷間が強調された。
「ほうっ、そそるような谷間だなぁ、結構、結構」
逃亡防止のため、成美を後ろ手で縛った。
「行くぞっ」
「ねえっ、真里子は?真里子はどこっ」
「人の心配してる場合かっ、なあに、違う部屋で休んでいるさっ、お前と同じようになっ」
ギィー
何週間かぶりに忌まわしい部屋から出た成美だったが、今からの不安が大きく、嬉しくもなんともなかった。階段を上がり、やはり鉄の扉を開けて入った部屋は、いい匂いがしていた。中には初老の女性がいたが、無愛想でこちらに何の興味もなさそうだった。
「おばちゃんっ、頼むぜっ、水揚げだから念入りになっ、三時間後だっ。仕込みもあるから二時間後に迎えに来るぜっ」
そう言ってトシは出て行った。中扉の向こうには食堂らしきものがあり、そこに座らされた成美は用意されたものを黙々と食べた。お味噌汁やお茶を出してくれる間も、その女性は一切話すことなく、淡々と給仕してくれるのであった。久しぶりに食事らしい食事をしたので、少し気分もよく話しかけることにした。
「ねぇ、今何時?」
時間の感覚どころか昼か夜かの感覚すらなかったので聞いてみたが、女性は無言で成美の背面の壁の上を指さした。午後四時だった。
「ねぇ、ここはどこ?わたしはどうなるの?」


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