真奈美の過激な体験 ４ 真夜中の出来事 ３ -5
「えっ？孝志お兄ちゃん。これって……。」
「どうだ？真奈美。
さっきまでとは全く違う感覚だろ？」
「うん。さっきまでの、痛かったのが、全部消えていく感じ。
ふわ〜っとした、なんか、すっごく柔らかくって、
雲に撫でられているみたい。」
知的な理解において遅れがあった真奈美は、
セックスの快感のかなりの部分を、精神的な部分ではなく、
肉体的な快感に拠っていたのだろう。
気分という要素はあったにしても、
真奈美はある意味、セックスに対して、
一番正直な存在であったのかもしれない。
今の真奈美の全身は、熱く、腫れ上がったような状態だった。
いくら同意の上だったとはいえ、孝志の平手打ちは、
真奈美の身体をかなり痛めつけていたからだ。
しかし、今の真奈美は、不思議なことに、
それらの痛みさえ、痛みとしては感じない状態だった。
いや、痛みは痛みとして残ってはいるのだが、
真奈美はその痛みが、柔らかな快感へと変わっていくのを実感していた。
真奈美自身が望み、それに孝志が全身全霊で応えてくれた、
全身はもちろん、集中的なクリトリスへの刺激。
それによって、真っ赤になって、
いつもの３倍もの大きさに膨れ上がってしまったクリトリスの痛みさえも、
紫色に変色しつつある乳房の腫れによる痛みも、
真奈美の身体が揺れるように動くときに肌に触れる空気さえも、
真奈美にとっては癒しに似た感覚だった。
それを真奈美は、〈雲に撫でられているみたい）と称したのだ。
痛みが快感につながる。
これは真奈美にとっては、新しい実感だった。
正直、今回、真奈美は、自分でも羽目を外したという実感があった。
母親が言った【旅の恥はかき捨て】というような感覚が、
真奈美にあったとは思えない。
しかし現実の真奈美は、まさにその言葉通りの行動をとっていたのだ。
孝志に何をされても構わない。
孝志が要求することならば、
どんなに恥ずかしいことであっても、
屈辱的なことであっても、
素直に応じよう。
たとえそれが、痛みを伴うことであったとしても、
真奈美は孝志の望みをかなえること自体が大きな喜びだった。
なにかを引き換えに、相手に尽くすのではない、無償の愛が、
真奈美の行動の本質だった。
全身に散らばった痛みが、
孝志のペニスのソフトな刺激により、
柔らかな心地よさへと変化していく。
割れ目へのソフトなペニスの刺激が、
腫れあがったクリトリスの痛みを不思議な快感へと変えていく。
腫れた肌をそっと撫でる空気が、真奈美の身体も心も癒していく。
真奈美にとって、癒しもまた、一つの快感だった。
真奈美はその状態のまま、小さいながらも数えきれないほどの絶頂を迎えていた。
一つ一つは小さいが、その感じ方も多様で、どれ一つとっても見ても、
同じ快感はなかった。
「真奈美。そろそろ眠くなって来ないか？」
「うん。真奈美、このまま寝ちゃってもいいけど……。
今日はこれでお仕舞っていう感じのが欲しくなっちゃった。」
「そうだね。ボクも、思いっきり真奈美の中で出したいものな。」
「うん。真奈美も、孝志お兄ちゃんのを出してもらってから寝たい。」
「そうか。じゃあ、こういうのはどう？」
孝志は膝を曲げ、少しずつ腰を持ち上げていく。
ズリズリと、真奈美の割れ目を押しのけて、
孝志のペニスの先端が割れ目に隠れた。
「さあ、この位置で動かすよ。」
「きゃっ。あ、あ、ぁぁ、ぁ〜。」
「どうだ？」
「ね、ね、身体が……。身体が……。」
真奈美の全身が小刻みに震え始めた。
「ｱﾝ､ｱｯﾂｱｯﾂ。ｱ､ｱ､ｱ､ア。ね、ねえ、
孝志、おに、いぃ、ｱｱｳｯ、ｱ､ｱ､ｱ､ｱ｡
あ、い、いっちゃ、いっちゃ、いっちゃう、よ〜。」
孝志は思い切り腰を突き上げた。
「ｱｳｯ……。」
真奈美は歯を食いしばり、身体を硬直させた。
そしていきなり絶頂を迎えると、
そのままの格好で失禁してしまった。
孝志の全身に、真奈美のオシッコが迸る。
孝志はゆっくりと起き上がり、真奈美の手からスイッチを受け取ると、
真奈美の身体をゆっくりとおろしていった。
「孝志お兄ちゃん……。ごめんね。
オシッコ、かけちゃって。」
「真奈美ちゃん。よかった？」
「うん。すっごく。」
「ボクも、美味しかったよ。」
「ヤダ、お兄ちゃんったら。」
気がつけば、夜はずいぶんと更けていた。
特別製の飲み物の効果があるとはいえ、夕方から８時間以上、
真奈美たち家族や松本姉妹は、身体を交え、快感を追求し続けてきたのだ。
温泉成分の効能のせいで、それほどの疲労感はなかったが、
それでも次の日のことを考えると、時間的にはそろそろ限界だった。
「真奈美ちゃん。さ、そろそろ寝ようか。」
「うん。真奈美、お兄ちゃんにだっこしてもらって、寝たいな。」
「ああ。ボクも、真奈美ちゃんを抱っこしたまま、寝るつもりだよ。」
それから１分後、真奈美は孝志のペニスを握りしめたまま、寝息を立て始めた。
雄大がそっとそっと、音をたてないように、
さっきよりも一段と激しさを増した両親たちの夫婦交換を横目で見ながら、
真奈美たちの部屋のドアを開けたのは、丁度そのころ位だった。
「…………。あれ？二人とも……。寝ちゃってる？
うわっ。なんだ？床が濡れてる……。
あ、あれだ。やっぱり真奈美ちゃんたち、使っていたんだな。
でも、もう寝ちゃっているから……。」
雄大は手を伸ばし、スイングなんとかの金具をなんとか外した。
「お休み。また明日……。真奈美ちゃんの寝顔、可愛いなあ……。」