家族旅行での出来事 同窓会タイム 2-6
香澄は、つい本音を口にしてしまい、ハッとした。
あの頃に戻ったのだと思い込もうとしながらも、
頭の半分はまだ現在のままだった。
高校時代の自分が、オマ〇コに早く入れたくてうずうずしているなどと、
言うはずはないと思いつつも、
もしかしたら自分は、あの頃も、
そんなことを言うような女子高生だったかもしれないと思い始めていた。
「なるほどね。香澄は初めての時でも、そう驚かなかったものね。」
匠も、今に戻った言葉を口にした。
それでも、匠の口から初体験のことが出たことで、
香澄は、改めて匠に〈かま〉をかけてみる気になった。
そのことが思いがけない事実を知ってしまう結果になることも考えられるが、
それはそれで、自分の心にけじめることにもなる。
香澄はそう心に決めて、匠に改めて抱きつくと、耳元で恥ずかしそうに囁いた。
「初めての時?史恵の家でのことでしょ?」
「ああ。史恵の家でのことさ。
あの時は豊もいた……。」
(そうだった。史恵がいただけじゃなかった。豊君も一緒だったわ。)
「史恵の家に行ったら豊君までいて……。
結局4人で史恵の家で泊ったんだったっけ。」
「うん。香澄はあの時、女になったんだ。」
「ええ。しかもいきなり、4人でしたわ。」
「香澄、結構落ち着いていたよね。」
「そんなことないわ。あれで結構驚いていたの。」
「そうかい?そうは見えなかったけどなあ。」
「史恵がいたからよ。
わたし、史恵の前で強がっていただけ。」
「でも、ボクのを見ても、それほど驚かなかったみたいだけれど……。」
「ううん。男の人の、大きくなったのを見るのも初めてだったし……。
本当は、こんなに大きいものが入るのかなって、正直心配だったわ。」
「そうだったんだ。」
「ついこの間のことだもの。思い出すと、今でもドキドキしてくるわ。」
「あ。ああ。そうだね。ついこの間のことだね。」
香澄は匠に背を向けて、お尻を突き出した。
匠は香澄の意図を察して、手を伸ばし、割れ目に指を宛がい、
もう片方の手で乳房を揉み始めた。
匠も改めて高校時代を意識し、あの頃に戻ろうとしつつも、
香澄の身体を味わうことも忘れずにいるようだった。
(チャンスだわ。あの頃のわたしになりきって……。)
「でも、あの時……。
匠君みたいな経験者が相手で、わたし、良かったわ。
匠君も初めてだったら、どうなっていたかわからないもの。」
香澄はゆっくりと腰を動かしながらも、
女子高生のように恥ずかしそうに、小さな声で囁いた。
すると匠は少し照れたように言った。
「いや、経験者って言えるほどの経験はなかったけどね。」
(……経験者って言えるほどの経験はなかった?
じゃあ、少しの経験はあったってことだわ……。)
「でも、二人とも初めて、なんてことだったら、
あんなにスムースに入れられなかったんじゃないかしら。
ほら、入れるタイミングとか、位置とか……。
男の人も、初めての時は、いろいろ失敗するって聞いたことがあるわ。」
香澄の誘いに、匠はすっかりあの頃の気分になって答え始めた。
「確かにね。だとすれば、史恵と綾乃の教え方がよかったからかな。」
(教え方?これじゃあ、言葉で教えてもらったのか、
実際にしたのかわからないわ。
ちゃんと確かめなくちゃ……。)
「ねえ、やっぱり、百聞は一見に如かず、なんでしょ?
知識だけじゃ役に立たない。やっぱり経験者との実践は効果的だった?」
「ああ。言葉であれこれ聞いてはいても、
実際にやってみると、全く違うこともあるからね。
さっき香澄が言ったように、ボクも綾乃と最初にした時は、
入れる前に出しちゃったからね。」
香澄は思わずハッとしながらも、出来るだけ淡々と言葉を続けた。
「そうなんだ……。」
「うん。場所がわからなくてモタモタしているうちに、入り口の手前でね。」
「で、でも……。2回目はうまくいったんでしょ?」
「一度出して、少し興奮も収まったからね。
それに、綾乃が、慌てなくていいからって言ってくれたし……。
2回目はペニスを掴んでリードしてくれたんだ。」
「そ、そうなんだ。綾乃はベテランだしね。」
「うん。フェラチオも上手だったし、体位もいろいろと変えて教えてくれたよ。」
「そうだったんだ。
でも、やっぱり失敗は成功の元なのね。
それじゃあ、史恵との時はうまくいったんでしょ?」
「ああ。史恵との時は、綾乃相手にずいぶん経験を積んでからだったし。」
「そっか。綾乃でだいぶ上達したってことなんだ。」
香澄は思い切ってお尻を匠の方に突き出し、ペニスの挿入を求めた。
匠は香澄の意図を察すると、十分に潤った香澄の割れ目をゆっくりと指で広げた。
「ねえ。早くしないと、綾乃たちが戻ってきちゃう。
入れて。匠君。」
「あ、ああ。いいんだね、こんな場所でも……。」
「場所なんかどこだっていいの。匠君のが入って来るなら……。」
匠は香澄の腰をがっしりと掴むと、そのまま腰を進め、
ゆっくりとペニスを挿入し始めた。
高校時代よりもはるかに太く大きいものが、
香澄の膣壁を削り取るように、少しずつ進んでくる。
香澄は階段の手すりにつかまり、
上体を少し倒しながらお尻をさらに突き出していった。
「あ、ああ。凄い。匠、君。大きい、とっても、大きいわ。」
「動いても大丈夫かい?」
「ええ。最初はゆっくりね。」
匠はゆっくりと腰を動かし始めた。