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禁じられた恋
【幼馴染 官能小説】

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禁じられた恋-5

5.シングルマザー
 余韻が和らいで、佳和が身体を離した。
 「これで拭いて」
 美希は、枕元からティッシュを抜いて佳和に手渡した。
 「後は私が始末しますから、心配しないで・・・」

 佳和は、美希の額にキスをして、そっと部屋を出た。

 股間を探る美希の指先に、佳和の残したものが、トロトロと纏わり付いた。
 身体を起こすと、恥毛から太腿まで赤いものが混じった粘液に濡れて、念のために敷いて置いたバスタオルに滴っている。

「ヨッちゃん」
 美希の生涯に一度の破瓜のセレモニーが、終わった。
 ティッシュを持って震える美希の手に、涙が滴った。
 

 翌朝、佳和は美希の手回りのものを手に提げ、東京駅まで見送った。
 二人の密かな別れは、昨夜済んでいる。
 交わす言葉も少なかった。
 二人の愛に、未来はあるのか?
「元気でね、手紙書くから」
「うん、色々有難うございました」

 帰郷をすると、親が手蔓で捜してくれた税理士事務所に仕事が待っていた。助手をしながら税理士の資格を取るつもりだ。
 予定日が来たが、生理が始まらない。
(もしかしたら?)まさかの心配がやがて現実のものとなった。結婚しても子供に恵まれない夫婦がいるのに、許されぬただ一度の契りで妊娠してしまった。
 (お腹にヨッちゃんの子が・・・)下腹を撫でる手が震えた。

 本来ならこんな喜びは無いのに・・・自分の母親からも佳和との結婚は厳しく止められている。特に佳和の母親は厳しい。親の言いつけに背いて、しかも結婚もしていないのに妊娠をしたなど、許してくれる筈が無い。
 佳和に相談をしても、家族に大きな波乱が起きるのは目に見えている。おそらく佳和は結婚をしてくれると思うが、そんな中で無理に結婚をしても、幸せになれるとは思えない。
 
 考えに考えた。
 結論は一つしかなかった。佳和との愛の結晶を捨てることは出来ない。黙って育てよう。
 母には妊娠をしたことは伝えた。
「相手はだれなの?」「今は言えないの」
美希の答えに、母はそれ以上は聞かなかった。
 10月10日の日が満ちて、美希は女の子を出産した。二人の名を取って美佳と名付けた。
 添い寝をする美佳に乳首を吸われると、忘れていた佳和との営みが蘇る。
 子宮が疼いた。伸ばした指先がクリトリスに触れた。
「佳和さんっ」
摘ままれたクリトリスは、指の動きにつれてぷくりと膨らんだ。
「よしかずさん」
 遠く離れた愛しい人は、今何をしているんだろう。指先は愛液に濡れた花弁を割って、膣口をめぐって止まった。
「そこは進入禁止。佳和さんに逢う日まで・・・・」
 


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