見知らぬ男に暴かれて-5
「先日…男性としたのを思い出して…しました」
「へえ。年上?年下?」
「年下…です」
そうやりとりをしながら、男は何度も太ももを焦らすように撫でる。
「どこでやったの?」
「あたしの部屋の…バスルームで…。で、でもいれて、ないです…」
「へえ?たたなくて欲求不満になってオナニー?」
この質問に、適当に「そうです」と答えていればよかったのだろう。だが、真由美は男に対する恐怖心がある一方で、中途半端に終わらせてしまった自慰行為を、きちんと終わらせたいという感情もどこかにあった。
だからこそ、男を挑発するような物言いをしてしまう。
「ボディソープを…あたしが彼のオチ×チンに塗りたくって…後ろから、性器に擦り付けてもらって…」
「お姉さん、そんなに積極的なんだ」
「い、言わないで……」
その出来事を男に話すという状況の中、金治との行為を思い出して、さらに興奮が高まっていく。
わざわざ「オチン×ン」という言葉まで使ってしまう。
「気持ちよかった…?」
「ーー気持ちよかった…」
真由美がそう言うと、男はニヤリ、と笑い、真由美の下着越しに、手のひらを押し付ける。
「あ、うっ…ん…!」
「もう、俺にやられたいと思ってるだろ。すげーよ、ここ…。オナニーで濡れた分だけじゃねーだろ」
「あ、やだっ…。ら、乱暴なことは…」
男は真由美を壁の方に向かせ、勢いよく深紅の下着をずり下ろした。かがんで、クレバスを広げるように、両手で臀を広げる。
「やだ、見ないで、お願い…!!」
「こんなに濡れてたら見ちゃうに決まってる。俺に焦らされたからだろ、これ。尻の穴までテカテカだよ。毛もびしょびしょ」
男は落ちそうになる蜜を丁寧に舐めとるように、舌を押し付けた。
「あ、あぅ…っ、嫌…汚いからっ…!」
「汚くねーよ。オマ×コ、すげぇ綺麗じゃん。全部欲しい……。まさか仕事辞める日に、お姉さんのマ×汁舐められるとは思わなかった…」
「そんなこと言わないで、嫌、あっ……」
金治とは違う、乱暴な舌使い。だが「全部欲しい」という気持ちが伝わるような、すべて吸い尽くすような愛撫だった。
この男が巡回しているなら、おそらく他の警備員は通らないだろう。そして、このトイレを他の社員が使うことはほとんどない。
さらには、昼休憩にさしかかろうとしているこの時間、社員は昼食を取るためにエレベーターを使うだろうから、こちら側に出向くことはほぼ無いと言っていいだろう。