車の中で-2
1つ目のケースには、電マやバイブレーターを初め、女体をいたぶる各種器機。それもそれぞれ複数入っていた。2つ目のケースには、マイクロビキニや紐パンなどの卑猥な衣装が満載。そして3つ目のケースは、各種の録画機器が入っていた。
「これだけあれば、どんな人数でも対応できるし、急に呼び出されても大丈夫でしょ」
「どんな人数でもって、何人くらい?」
世の中に、母親級の淫乱な者が、どれだけ要るのかが気になった。
「多いときはコテージ借りきって、10対10くらいかな。集合を掛ければ、2、3人は直ぐに集まるけど」
「そ、そうなんだ…」
話の内容に驚きながら、無意識に手に触れていたモノを引き上げた。
「えっ?なにこれ?バター犬でも飼ってるの?」
優希が手にしたのは、犬の首輪とリードだった。バター犬の存在は小説で読んだことがあった。一度は体験したいと思っていたから気になった。
「うふふ、これはね、レンタル先のご主人様に散歩に連れて行って貰うときに使うの」
優花はうっとりとしながら答えた。
「えっ?お母さん用なの!まさか、裸で散歩じゃないよね」
恐々と聞いた。
「我が家では雌犬には服を着せないルールなのよ。見て見て、こんな感じで散歩に連れて行ってもらうの」
優花がスマートフォンを操作し、記録されている動画を優希に見せた。そこには全裸で首輪をはめられた優花が、ニヤニヤと卑猥な笑みを浮かべる男にリードに引かれていて、動画を撮る男たちに辱しめ言葉を受けていた。
時折、クンクンと男たちの股間の匂いを嗅ぎ、乳首はおろか、むき出しの割れ目を隠すことなく引かれる優花は、なんとも言えないとろんとした表情をしていた。
「うっ…」
優希は最近そんな表情を見たことがあった。それは父親に股間を弄られたときの自分の動画。まさしく自分の顔だった。その欲情した顔は、首輪をはめられた優花とそっくりだった。
しかし、そんなことよりもそのシチュエーションだ。優花が連れられた場所を見て、優希の目が見開かれた。
「なによこれ!これってコンビニの中じゃない!やだ、店の中でおしっこしてる!」
その動画の女が自分と重なった優希は、頭がクラクラしてきた。
「大丈夫よ。深夜に行ったから」
優花はあっけらかんと答えた。
「大丈夫じゃないでしょ!店員さんが怒ってるじゃないの」
「それも大丈夫。見てて」
動画の中の優花は、叱られた子犬がするように『くうん、くうん』と鳴き声をあげながら、たじろぐ店員の前に近づいた。
『ほら、優花。粗相をしたお詫びをしろ』
優花は、腹を上に向けて寝そべり、犬がするように服従の意思を示した。犬と違うのは、太ももを抱えて割れ目を上に向けたことだった。
『くうん、くうん』
割れ目に手を添えて、さらにそれを開いた優花は、甘えるような鳴き声をあげた。
『おいおい、それはお詫びじゃなくて、おねだりだろ』
優花のリードを持つ男と、それを記録する男たちの下品な笑い声が聞こえた。それが尿と愛液で汚れた割れ目の中身の淫猥さを引き立てていた。
「なっ…」
母親の想像を絶する卑猥な行為に、優希は言葉がでなかった。
「うふふ、この後、お詫びの記しに、バックヤードではめてもらったのよ。なにも買ってないのに『またのお越しをお待ちしてます』って。そのときの店員さんとの動画が…」
「もういいよ。頭痛くなってきた…」
「うーん、残念ね。見て貰いたいのに」
自分の淫乱さを知ってもらいたいのは露出狂の常だ。そして、