家族旅行での出来事 夫婦交換 3-7
「まあ、言ってみれば家族ぐるみのお付き合いね。
ただ、感情的なものは一切求めない。
さっき言ったことをきっかけに、わたしたち、
お客様に感情的なものを持つことは一切禁じたの。
だから、その分、あと腐れなく、
純粋に身体だけを、肉体の快楽だけを追求できるの。」
「さっき、言ってたみたいに、感情は切り離す、みたいなことなの?」
「常に、次の日の昼前にはいなくなる人が相手だからね。」
「あと腐れのない、一夜限りの関係がいいってこと?」
「そうだね。ワンナイトラブ。
そもそもが営業スマイルならぬ、営業セックスがほとんどだからね。
ついついそれが癖になってしまうものさ。」
「お客様とは恋愛関係にはならないってこと?」
「そうだね。リピーターの方も多くいるけれど、
別にボク目当てっていうわけではないからね。
しいて言えば、
3P4Pが当たり前っていうことに対するリピーターだろうな。」
「でも、わたしだったら、哲郎さん目当てで何度も来たいわ。」
「ボクもだよ、って言うと、これも営業トークって思われそうだけどね。
香澄さんとは相性よさそうな気がするんだ。」
「性格?それとも身体の方?」
「もちろん、身体の方が一番さ。
性格の悪さは我慢できても、身体の粗末さは我慢できないっていうのが、
仕事を離れた時のボクの本心さ。」
香澄と史恵は二人並んで横になり、
哲郎と雅和のペニスを受け止め、ゆっくりと腰を動かしながら話し続けた。
「じゃあ、史恵の身体に惚れたってこと?」
「やっぱり気になるかい?」
「う〜ん。さっきの話でおよそのことはわかったけれど、
まだまだほかにもエピソードがありそうな気がして。」
「そのあたりの話は子どもたちの専売特許かな。
あいつら、親の体験談を面白おかしく脚色してお客様にしゃべっちゃうからね。」
「じゃあ、息子さんたちから聞いた方がいいってこと?」
「いや。息子たちに限らず、娘たちも同じさ。」
「ねえ。沙織ちゃんや奈々美ちゃんも接客するんでしょ?」
「香澄。対外的にはあくまでもおもてなし。
法律に触れるようなことはしていない、ことになっている。
沙織や奈々美がお客様をおもてなしするのは、あくまでも好意を持ったからさ。
決してお金という対価を考えてのことじゃない。」
「そこは要ってことね。」
「ああ。家族そろって刑務所暮らしじゃ笑えないからね。」
「じゃあ、今夜は利彦君も雄大君も、
真央ちゃんにぞっこん、っていうことなんだ。」
「ああ。まあ、あいつら、結構本気だったからね。
おもてなしなってまったく思っていないだろうさ。
本能のまま、真央ちゃんを楽しませたいと思っているはずさ。
本当は真奈美ちゃんも相手したいって思ってるはずなんだ。」
「真奈美ちゃんも?」
「ああ。きみの娘さんが持っている、不思議な魅力というか……。
大人だと、娘と同じ年頃か、とか、いろいろ考えてしまうから、
そういう対象としては見ないことが多いんだろうけど、
利彦にしても雄大にしても、15歳は完全にストライクゾーンだし。
おまけに何とも言えない魅力と色気がある。」
「そうなの?本当にそうなのかしら。」
「香澄はそう思ったことはないのかい?」
「色気があるってこと?」
「いや。女として見たこと、だよ。
この女、自分を脅かすんじゃないだろうかって思ったことはないのかい?
事実、君の旦那は真奈美ちゃんの虜だろ?」
「そうね。でも、真奈美ちゃんに雅和を盗られると思ったことは……。」
「ない?ある?」
「わからない。でも、答えとしては、どっちが刺激的?」
「そりゃあ、盗られると思ったことがある方が刺激的だろ?」
「じゃあ、そっち。わたし、真奈美ちゃんが憎いわ。」
「いいね。憎しみは愛情だよ。」
香澄は雅和の股に跨り、
同じように哲郎の股に跨った史恵と向かい合ったまま、史恵に話しかけた。
「ねえ。息子さんたちの……。
雄大さんと利彦さんのペニス、どんな感じなの?
血のつながっている息子にされるのってどんな感じ?
哲郎は、息子たちに抱かれている史恵のことをどう思ってみているの?
ううん。それ以上に、息子さんたちに対して、
ライバル意識みたいなものはないの?
もちろん、嫉妬心とかも含めて……。」
哲郎は香澄の意図を察してか、あえて何も言わずにいた。
香澄の立て続けの質問に煽られ、
史恵は明らかに興奮度が増しているようで、
腰の動きもそれにつれて次第に大きくなっていく。
夫婦交換の真っ最中に、いきなり話題が近親相姦へと移っていったのだ。
史恵が腰の動きを速め、自分の乳房をゆっくりと揉み始めたのは、
きっと家族での6Pの様子を思い出しているのだろう。
「そうね。血のつながりはやっぱり意識するし、刺激度も違うかも。
どっちが刺激的かということじゃなくて、全く違った刺激よ。
利彦はわたしの息子だけれど、雄大は違うわ。
血のつながりはないもの。
だから アアッ たとえ……肉体関係を結んだとしても……
雄大のペニスを咥えても、オマ〇コに突っ込んでも、近親相姦じゃないわ。」
明らかに史恵は興奮している。
それは自分の家族の秘密を打ち明けた恥ずかしさからだけではなかった。
恥ずかしさを越えた、
常識や道徳から逸脱しているという罪の意識や背徳感の塊だった。
それが史恵を異常なまでに興奮させていく。
史恵は香澄から視線を外すと、自分の股間を覗き込むようにしながら、
腰をくねらさせ、自分の乳首を引っ張り始めた。