鈴木家での出来事 3 闇の中の狂宴-3
「ああ、ねえ、潤一さんって、そんなじゃなかったでしょ?
紗理奈お姉さまが将来さんと仲良くしている腹いせ?」
「腹いせだなんて……。ボクはボクで美奈子さんを楽しませてあげたいだけさ。」
「だったらやめて。わたし、今、アナルする気分じゃないの。」
「美奈子さんも美奈子さんで、将来君のことが気になるみたいだね。
将来君の前ではおとなしい女の子でも演じるつもりかい?」
そう言いながら潤一は、美奈子のアナルにペニスを押し付けたまま、
さらに腰を突き出そうとした。
「ああ。ねえ、本当にアナルはやめて。」
「じゃあ、どこだったらいいんだい?はっきりと、大きな声で言ってくれる?」
「ああ。そういうこと?そういうことなのね?それを言わせたいんだわ。」
「ああ。美奈子さんが美奈子さんらしくあるためには、それが必要だと思うからね。」
「わかったわ。いいわ、入れても……。」
「本当は嫌なんだろ?」
「もういいの。アナルだろうとどこだろうと、好きに入れてちょうだい。」
「諦めたの?それとも開き直り?」
「どっちでもいいでしょ?潤一さんの好きにすればいいじゃない。」
「じゃあ、好きにさせてもらおうかな。美奈子さん。もっと脚を開いて。
暗闇の中なんだから、恥ずかしくないだろ?」
「何をするつもり?」
「さあ。ボクもまだ正直、何をしたら、
美奈子さんが一番喜んでいるか考えているところなんだ。」
「そんなことしてたら、次のストロボがついちゃうわよ。」
「それならそれで構わないさ。
そのまま続きをしちゃいけないっているルールもないだろ?」
「でも、明かりがついた瞬間、みんなの目が潤一さんに注がれるのよ?
もちろん、紗理奈お姉さまだって、
潤一さんがわたしに何をしようとしているか、しっかり見るはずよ。」
「ああ。もちろん、それも承知の上さ。」
潤一は拒絶の態度をとりながらも、
美奈子がこうした強引な行為を望んでいることを確信していた。
潤一の中に、こうした優しさのみじんもないサディスティックな面が潜んでいることは、
紗理奈以外は知らないはずだった。
しかし、もともとS性もМ性も備えている美奈子には、
潤一がそういう存在であるということはわかっていたのかもしれない。
そして密かに、普段は優しい潤一に、
いや、優しさの仮面をかぶっているかもしれない潤一に、
いじめられるチャンスをうかがっていたのかもしれなかった。
今、二人を隠す暗闇は、潤一にとっても美奈子にとっても、
千載一遇のチャンスであったのかもしれない。
事実、暗闇の中では筆舌に耐えないような行為が始められていた。
美奈子自身があらかじめ、そのすべてを受け入れる心づもりであったため、
周りにいた誰もが、
そのすぐ手が届きそうなところで、
あまりにも壮絶なSМ行為が行われているなどと気づきもしなかった。
美奈子は潤一に何をされてもほとんど声を出さなかった。
そればかりではなく、潤一の全ての行為をほとんど無言、
そして無抵抗のままに受け入れたのだ。
美奈子は田辺たちに犯された時のことを思い出していた。
あの時、和室で、仮死状態に近いところまで男に責め抜かれた。
あの時はこれ以上の快感などあるはずはないと思った美奈子だったが、
潤一はあの時の男たちとは全く違った方法で、
美奈子を絶頂へと追い込んでいったのだ。
その美奈子たちからかなり離れたところでは、
征爾のペニスに喉奥を突かれ、何度も嘔吐しながらも、
明日香はどこか幸せな気分だった。
(あの頃に、こんなに荒々しく扱われていたら、わたしはきっと征爾さんを選んだわ。
そうすれば全く違う人生を送っていたことになる。
でも、田辺と一緒になったことで、こうして再会することができた。
結婚していたら、こうした形で身体を重ねることもなかっただろうし……。
こんな刺激的な一夜を迎えることもできなかったかもしれない。
ああ。これでよかったのかもしれないわ。)
明日香は征爾の腰に手をかけ、
自分の頭を征爾の股間に思い切りぶつけるように動かし始めた。
「ウッゥグゥェッ。ウッウッゥグゥェッ。」
「明日香。いいのか?もっと打ち付けても……。」
暗闇の中で明日香が頷いた。
征爾にはもちろん見えなかったが、
頭が下に動いたことが明日香のイエスを告げていた。
征爾は明日香の頭の後ろに手を回し、腰を突き出すと同時に明日香の頭を引き付けた。
「ウグォォォッ。グゲゥッ。ヴォェッ。」
征爾は明日香の耳元に顔を寄せ、囁いた。
「明日香の口(くち)マンコは最高だよ。」
明日香は限界まで征爾のペニスを喉奥まで飲み込んでいった。
麗子は敏明の身体の跨り、
自分の全体重を我が息子のペニスに委ねるかのような危うい体位のまま、
腰を激しくグラインドしていた。
紗理奈は暗闇の中で出会った身体が未来だとわかった瞬間から、
まるで憎しみでもあるかのように身体中を揉み、
自分の拳に全体重を預けるようにして、
未来のオマ〇コへ埋めようとしていた。
しかし、紗理奈の意図を察した未来はそれから逃げることなく、
自分から進んで膝を抱えると、そのまま脚を大きく開いた。
未来の悲鳴が暗闇に響き渡った。